ー８６− ページ26
side:S
・
まさか、そんなわけ……っ。
廊下の向こうに消えていった、2人の背中を。
ただただ、唖然と見つめる俺。
明らかに、悪意のあるその言葉は。
ニノに向けられたものでも、俺の心に大きなショックを与えた。
ありえない…っ。
なんで、ニノと仲良かった大沢さんに限って、あんなことを……?
あの笑い声が、ニノを苦しめることになるかもしれないのに。
けど、それよりも気になったのが、
“昔から”
その単語。
芸能界で知り合った友だちのはずなのに、
ニノの過去を、知ってる……?
もう、人が誰もいなくなった廊下で、
しばらくの間、俺は呆然と立ち尽くしていた。
・
「おかえりー。」
「……。」
「トイレでも行ってた?かなり長かったけど。」
ニノの、大きな瞳が、俺のことを見つめてくる。
「翔ちゃん…?」
駄目…。
直視できないよ、ニノの顔を。
だって、ニノは何も知らないから。
本当の、大沢さんの顔を。
だから、不思議そうに首をかしげてるニノを見ると、
胸が締め付けられるような気がする。
「顔色悪いよ?」
「へーき。」
買ってから時間が経ったせいで、かなりぬるくなったブラックコーヒーを。
「あんがと。」
ニノに渡した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 786人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わかぶー(プロフ) - ∞横倉櫻葉∞さん» いえいえ，そんなことないですよ，暇人ですし笑 私の方こそ，うまく文章にまとめられず，ごちゃごちゃなっちゃって，すみません汗 (2015年4月6日 16時) (
レス) id: e8fdffcb3c (このIDを非表示/違反報告)
∞横倉櫻葉∞(プロフ) - わかぶーさん» ありがとうございます！！よくわかりましたー！お忙しいのにありがとうございました！ (2015年4月4日 17時) (レス) id: c4406e3679 (このIDを非表示/違反報告)
わかぶー(プロフ) - ∞横倉櫻葉∞さん» 分かりました!私がちゃんと説明できるか分かりませんが、昔の同級生が飯山(茅ヶ崎)スタッフで、芸能界の友だち(なのかどうなのか)が大沢さんです。大沢さんは、まあ、いろいろある人です。そのへんは、パート４くらいであかしていきます♪ (2015年4月4日 16時) (レス) id: 091ae13919 (このIDを非表示/違反報告)
∞横倉櫻葉∞(プロフ) - わかぶーさん» あの、、全然できたらでいいんですが、、この小説の登場人物の関係性を一旦整理したのをみたいなぁーと思い、、、無理を言ってすみません。できたらでいいんです！！ (2015年4月4日 15時) (レス) id: c4406e3679 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 全然できたらでいいから大丈夫よ！ (2015年4月3日 17時) (レス) id: 55b8f47a13 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わかぶー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=0036264675
作成日時：2015年3月16日 22時
