■７５■ ページ15
・
「智…くん。」
「ねえ。翔くん。保健室行こう？」
「え…でもっ。」
「いいからっ。」
なんだかその表情は怒っているようにも見えて，仕方なく俺は智くんの後ろに続く。
保健室につくと，先生はいないみたいで，ベッドに横になった俺の傍らに，智くんが座った。
「…ねえ，翔くん。」
びっくりするくらいの智くんの低い声。
「さっきの…。本当…？」
……え？
さっきの……って？
「３６キロって…。松本たちの。」
「あ…。」
思い出した。あのこと……か。
頭に３６キロの文字が浮かんで首を振った。
なかなか食べられないから，体重が落ちていくのも当たり前だった。
「ね，松本くんの言うこと信じるの？」
「……信じるも何も…。さっき翔くん支えたとき。軽すぎだよ……。」
「……。」
「それに３６キロって俺より軽いよ？身長は俺の方がちびだけど…。」
反論して黙り込んでしまった。
「食べられない……の？」
黙っているのを肯定とみたようで，智くんは話し始めた。
うつむいたまま，俺はどうするべきか迷っていた。
言った方がいいのか…。それとも隠した方がいいのか。
だけど，そんな矢先。
校内放送が流れる。
「１年，櫻井翔さん。至急職員室まで来てください。」
え…。俺………？
「ちょっとごめんね。」
智くんにそれだけ言い残して職員室に向かった。
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田中 サタムー(プロフ) - わかぶーさん» あ〜ね。うちの学校、就職と進学と半々ヤネ (2014年10月30日 20時) (
レス) id: 093a48b8a3 (このIDを非表示/違反報告)
わかぶー(プロフ) - 田中 サタムーさん» 普通科ね。私も公立は普通科受けようかなぁって考えてるところ。 (2014年10月30日 20時) (レス) id: 10c405215e (このIDを非表示/違反報告)
田中 サタムー(プロフ) - わかぶーさん» 普通科。 (2014年10月30日 20時) (レス) id: 093a48b8a3 (このIDを非表示/違反報告)
わかぶー(プロフ) - 田中 サタムーさん» え，ちなみにめいめいは？ (2014年10月30日 20時) (レス) id: 10c405215e (このIDを非表示/違反報告)
わかぶー(プロフ) - 田中 サタムーさん» そうなんだね。んー，今決めてるのは私立にいきたいってのだけかなぁ。文理科行きたい。 (2014年10月30日 18時) (レス) id: 10c405215e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかぶー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=0036264675
作成日時：2014年10月28日 20時
