僕と由比ヶ浜結衣。 ページ8
「そうね、とりあえず作ってもらいましょうか」
「うん！わかった！」
由比ヶ浜さんは意気揚々と返事を返し、クッキーを作り始めた、ちなみに僕と比企谷君は味見役らしい。
〜30分後〜
「うわぁ…」
僕は顔を引きつらせながら苦笑する。由比ヶ浜さんの作ったクッキーは、ホームセンターで売っている木炭みたいだった
「なぜあれだけミスを重ねられるのかしら…」
「なんか…これ、毒って感じだね…」
「野島崎君ひどい！どこが毒なの！？」
由比ヶ浜さんはそういって自分の作ったクッキーをまじまじと見つめると、首を傾げて「やっぱ毒かなぁ…」と呟いている。
「で、でもほら！味はいいかもしれないし！」
「ねぇ比企谷君…僕はこれを食べないとダメなのかな？」
「泣きそうになってる！？そんなに嫌なの！？」
「野島崎…大丈夫だ…俺も一緒に食ってやるから…食いたくねぇなぁ…」
「これ、食べても死なないわよね？」
3人で顔を合わせて一斉にクッキーをいただく、ぐっ…！なんでクッキーなのにこんなに苦いんだ…！しかも、噛む事に何かがジャリジャリと音を立てる、ま、まずい！！
今すぐに吐き出したくなる衝動を必死に抑え、嗚咽混じりにクッキーを無理矢理飲み込む。
雪ノ下さんと比企谷君も大分苦しそうだ。
「…なんとか、死ななかったわね…」
「…ああ」
「やっぱり、こういうの無理なのかなー…なんてーの、才能ってやつ？それに、今時、こーゆーの流行らないんだよ…」
「由比ヶ浜さん、その認識を改めなさい、成功できない人間は成功した人間の積み重ねた努力を想像できないから成功できないのよ、大体、成功できない言い訳を他人に求めるなんて、恥ずかしくないの？」
僕はその言葉を聞いて思わず声を上げてしまった
「ゆ、雪ノ下さん！それは流石に言い過ぎなんじゃ
「か、かっこいい…」
「「「は？」」」
「ゆ、由比ヶ浜さん？私、結構きついことを言ったつもりなのだけど」
「確かに言葉はひどかった、けど、本音って感じがするの」
「はぁ…じゃあ由比ヶ浜さん、今からお手本を見せるから、よく見ておくように」
そういって雪ノ下さんはクッキーを作り出した。
〜30分後〜
「できたわ、どうぞ召し上がれ」
「うわっ！すっごい美味しい！」
「そ、それほどのものではないわ、レシピ通りに作っただけだもの」
「さぁ、由比ヶ浜さん、次はあなたの番よ」
「う、うん！」
そして、２度目の由比ヶ浜さんのクッキングタイムが始まる…
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白椰(プロフ) - 初めまして!ちょー面白いですねっ!ラノベ読んで時々笑う比企谷に素直に気持ち悪いと思ってる夢主くん、最高でしたww本当に面白かったです! (2015年3月17日 3時) (
レス) id: 30bb29efb1 (このIDを非表示/違反報告)
陽華麗(プロフ) - はじめまして。俺がイルの小説読みました！彩ちゃんが出るの楽しみです！！ (2015年3月14日 16時) (レス) id: e34bf45f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どおん！ | 作成日時：2015年1月31日 22時
