僕と材木座義輝。2/ ページ14
「……そ、そうか、ならば手を貸せ八幡！元々我と貴様は対等な関係！かつてのように共に天下を握らんとしようではないか！」
「おい、主従の関係どこいった」
「ゴラムゴラム！我とお主の仲だ、そのような瑣末な事は特別に赦して…」
ゴラムゴラムってどんな咳払いなのさ…
この人ちょっとアレだ、無理なタイプ。
「比企谷君、野島崎君、ちょっと」
雪ノ下さんに呼ばれて、僕らは部室の端の方に移動する。なんか変な人来ちゃったなぁ…
「あれは何なの？」
「あれは中二病だ」
「中二病？」
「中二病ってのはな…」
・・・・・・・・
「なるほど…つまり自分の作った設定に基づいてお芝居ををしているようなものなのね？」
「まぁそういうことだ」
「意味わかんない…」
「簡単に言うと…ヒーローごっこを行き過ぎた形で常にやっている、みたいな感じかなぁ…」
「あ、それならわかるかも！」
「まああいつは歴史をベースにしているぶんまだマシだな」
「アレよりヤバイの、とかいるの？」
「いる」
「それって…一体どんな…」
「もともとこの世界には七人の神、創造神たる三柱の神『賢帝ガラン』『戦女神メシカ』『心守ハーティア』そして、ってお前誘導尋問超うめーな！うっかり詳らかに喋るところだったわ！」
「何一つ誘導していないのだけれど…」
「気持ち悪い…」
「あはは…人の趣味はそれぞれだし、イイトオモウヨ」
「おい由比ヶ浜、言葉には気をつけろ、うっかり死んじまうところだろーが、あと野島崎、それマジでやめろ死にたくなっちまったじゃねーか」
まあ僕もそんな経験がない、といえば嘘になるのであまり比企谷君に偉そうなことも言えないのである、昔から両親は共働きで家に一人きりという状況が多かったので、よく漫画とかアニメとかみてなりきりとかしてたなぁ…
鏡に向かって「ばァく熱！！ゴッド！フィンガァァァァァ！！！ヒート！エンド！！」
だったり、「俺のスタンド名は！」だとか言ってたなぁ…ちなみに小学校の同級生に死ぬほど馬鹿にされて一瞬で目が覚めたのはいい思い出。半泣きになるまで罵倒され続けるなんて小学生怖い。
「まぁなんだ、昔はそうだったかもしれんが今は違う」
「どうだか」
雪ノ下さんはいたずらっぽく笑うと材木座君の方に歩いていく。なんか材木座君すごいガタガタ揺れてるんだけど。
「だいたいわかったわ。あなたの依頼はその心の病を治すってことででいいのかしら？」
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白椰(プロフ) - 初めまして!ちょー面白いですねっ!ラノベ読んで時々笑う比企谷に素直に気持ち悪いと思ってる夢主くん、最高でしたww本当に面白かったです! (2015年3月17日 3時) (
レス) id: 30bb29efb1 (このIDを非表示/違反報告)
陽華麗(プロフ) - はじめまして。俺がイルの小説読みました！彩ちゃんが出るの楽しみです！！ (2015年3月14日 16時) (レス) id: e34bf45f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どおん！ | 作成日時：2015年1月31日 22時
