お昼時の喧騒。 ページ11
今日は雨だ。雨の日っていうのは、自然と気分が下がっちゃうし、外にも出たくなくなるだよなぁ…
僕はコンビニで買ったおにぎりを食べながら、クラスの会話に耳を傾けていた。
特に意識してなくても、このクラスで一番勢いのあるグループの話が聞こえてくる。三浦さんを真ん中に置いて構成されているグループだ。その中には由比ヶ浜さんも含まれている。
「ねー隼人ー、あーしアイス食べたいから今日の帰りよってかない？」
「今日は練習あるからパスな、それに優美子、後で後悔しても知らないぞ？」
「あーし、いくら食べても太んないしー」
「それ！優美子マジ神スタイルだし！それで私、今日お昼よるところがあって…」
「そーなん？ならジュース買ってきてよ、あーし今日飲み物忘れてさー」
「あ、でも、戻ってくるの５限になるっていうか…」
「は？」
さっきまで和やかだった教室の空気は、途端にピリッとしたものに変わる。うわぁ…女王様の機嫌を損ねただけでここまで変わっちゃうものなのかぁ…一瞬「ひぃ！？」って言いかけたよ…
「あのさぁ、結衣最近付き合い悪くない？」
「それは、やむにやまれぬとゆうか、私事で恐縮ですというか…」
「それじゃわかんないって！結衣のために言うけど、そーゆーはっきりしない態度ってすごいイライラするんだけど」
あれが女王様が女王様たる所以なのだろう、相手に有無を言わさぬ選択肢をとって弾圧する。ああ言われてはっきりと意見を言える人はいないだろう。
「ごめん…」
由比ヶ浜さんの言葉は力を失っていく、
「だから、それじゃわかんないって！」
た、助けないと！お、落ち着いて言うんだ
だけど、足がすくむ
また、怖いから何もできないのか？また、誰も助けられないのか？目の前で泣きそうになってる女の子1人さえ…
「おい、その辺に…」
ひ、比企谷君…！
「っさい」
「そ、その辺にジュース買いにいこっかなー、でも、やめとこうかなー…」
ひ、比企谷君……
でもありがとう、君のおかげで踏み出す勇気はできた。後は行動するだけだ。
「その辺にしときなよ」
「だからうっさいって言ってんでしょ？あーしが今結衣と喋って…」
「…今なんて言ったの？」
「はぁ？だからあーしが結衣と喋ってるって」
「三浦さん、会話してるつもりだったの？」
「あんた…何が言いたいの？」
うっわああぁ！！めっちゃ怖いいぃ！！でも、もう昔みたいに逃げないんだ、あんなのはもう嫌なんだ、絶対に。
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白椰(プロフ) - 初めまして!ちょー面白いですねっ!ラノベ読んで時々笑う比企谷に素直に気持ち悪いと思ってる夢主くん、最高でしたww本当に面白かったです! (2015年3月17日 3時) (
レス) id: 30bb29efb1 (このIDを非表示/違反報告)
陽華麗(プロフ) - はじめまして。俺がイルの小説読みました！彩ちゃんが出るの楽しみです！！ (2015年3月14日 16時) (レス) id: e34bf45f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どおん！ | 作成日時：2015年1月31日 22時
