〃 ページ7
そしてある日、事件は起こった。
「最近見ないよね、あの子」
「教祖様……あの子、死んでしまったみたいですよ」
は? あの子が死んだ? 俺のいないところで、息絶えたっていうのか。
彼女が死ぬときは俺が喰ってあげようと目星をつけていたのに。それは叶わなかったようで、俺は激しい怒りを覚えた。
名前を知らないあの子に怒る自分が理解できなかったけれど、それはもう関係なかった。だめだ、あの子は俺が喰わないと。
「鬼にしてしまえば良かったかな」
その殺された事件というのを詳しく聞いてみると、無差別な殺人だとか言ってた。あの子がそう簡単に殺されるはずがない。鬼の仕業じゃないのかと疑った。本当に鬼の仕業なら、その鬼は殺さないといけない。
「……気分が悪いな」
取り合えず、彼女を迎えに行こう。そうして、最後は俺が残らず喰ってあげるのだ。
俺を掴んで離さずに、俺に囚われた、あの子を。
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
林檎好き系猫 - 私も好きです!!(突然の告白返し) リクエスト承りました! (2020年3月20日 10時) (レス) id: d94760e07b (このIDを非表示/違反報告)
いぇあ - 凄く好きです!!!(突然の告白)リクエストで、キメツ学園の炭治郎と日向ぼっこでよろしいでしょうか…? (2020年3月19日 18時) (レス) id: 578a6cecc2 (このIDを非表示/違反報告)
林檎好き系猫 - 凪さん» リクエストは随時募集中ですので、是非。キャラクター、希望であればシチュエーションもお願いします (2020年2月22日 11時) (レス) id: d94760e07b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - よろしければ、リクお願いしてもいいでしょうか? (2020年2月22日 0時) (レス) id: b575dccd32 (このIDを非表示/違反報告)
林檎好き系猫 - 碧佳さん» ありがとうございます。頑張ります。コメントは作者の動力源です(笑) (2020年2月7日 20時) (レス) id: d94760e07b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ