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秘書部の奴にまともな人間は居ないと思ってた。
俺は何度か秘書部の人間に会ったことがある。
スニョンは弁当だからあんまり食堂には行かないけど
俺は基本食堂で昼を食べる。
一般社員が多い中、たまに秘書部が居たりする。
そいつらはまるで自分が社長かのように偉そうにするし、一般社員を見下している。
でもあの女だけは違った。
自分を飾らず、決して人を見下さない。
むしろ年下にまで敬語を使うほど礼儀正しい。
俺に対してはたぶん、かなり素なんだろう。
ピンポーン
郵便か?
『今出ます。......なんであんた?』
ドアを開けると居たのはあの女だった。
A 「すみませんね、私で。」
『いや...なんか用?』
A 「これ、余ったのでよかったらどうぞ。
夕飯まだですよね?」
そう言って差し出してきたタッパーに入ってたのはオムライス。
『...あんたが作ったの?』
A 「まあ...味は保証しませんけど。
もちろん、いらなかったら捨ててください。」
『人から貰ったもん簡単に捨てねーよ。』
A 「......じゃあ、これで。」
『......せっかくだし、入れば?』
待て。何言ってんだ俺。
『いや、これ返したいし。
それに、ほら、一緒に食べた方が上手いし......っ///』
ほんとに、何言ってんだよ俺...
絶対笑ってるだろって思って女の方を見たら、
A 「......///」
『は?なんであんたが照れてんだよ。』
耳まで真っ赤にして照れている。
A 「だって、ウォヌさん可愛いし、その顔でそんな事言われたらこっちが恥ずかしくなる...」
『...嫌ならいいから。』
A 「あ、いや、せっかくなので...」
『ん。』
俺、こんなキャラじゃないのに。
この女に対してだと調子が狂う。
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作者名:CIEL | 作成日時:2019年3月17日 20時