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HS side







『あ、もしもしウォヌ?もう家?』






用件が済んで家に帰り、ウォヌの様子を確かめようと電話した。






WN 「“家。”」

『良かった、Aさんに送ってもらったんだね。』

WN 「“いや。”」

『え?一人で帰ってきたの?』

WN 「“一人じゃない。”」

『どういうこと?』

WN 「“同じ所に住んでた。同じ階で。”」







あ、そういう事。
だいたい想像がついた。
たぶん、寝ているウォヌをAさんが起こしてくれて、送るって言ったけど男が女を送るのは当たり前とか言ってウォヌが送っていくことになった。でも行ってみるとまさかの同じマンションの同じ階に住んでたっていうオチか。なるほど。







『隣の部屋?』

WN 「“いや、端と端。”」

『よく今まで会わなかったね。』

WN 「“家出る時間が違かったらからな。
それに、会ってたとしても顔知らなし。”」

『あー、確かに。』







僕も今日初めて見たからなぁAさんの顔。
秘書部はエリート中のエリートが配属されるから僕達とは次元が違う。秘書部は上の階で僕達経理部は下の下。







WN 「“...で?なんで呼ばれた?”」

『ああ、大した事じゃないよ。僕が少しミスしただけ。』

WN 「“そうか?ならいい。じゃあ俺、明日早いから。”」

『え?あ、うん。分かった。じゃあね。』








珍しいな、ウォヌが早く寝るなんて。

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作者名:CIEL | 作成日時:2019年3月17日 20時

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