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SC side
『パソコンは...使った事あるよね?』
A 「当たり前。
使えなきゃ秘書なんてやってないよ。」
『そりゃそうか。
じゃあまず、この資料まとめてもらえる?』
A 「...すごい量だね。いつもこれやってるの?」
『うん。』
わぁ大変...なんて漏らしてるAの顔は全然嫌そうじゃなくて。むしろやり甲斐があるって生き生きしてる。
『仕事、好きなの?』
A 「まぁ...他にしたい事とかなかったし。
就職してからはずっと仕事仕事かな。」
『...彼氏、とかは?』
A 「...できるわけないじゃん。
あれからしばらくはスンチョルだけだったし。」
Aはなんの躊躇いもなくそんな事を言うから、逆に俺がどういう反応していいか分からない。
『...そう、』
A 「...スンチョル、」
『ん?』
A 「もう、私には期待しないでよ。」
『え...?』
A 「私はたぶん、スンチョルの気持ちには答えられないから...」
......そっか、そうだよな。
いつまでも俺を好いてくれるわけじゃないんだ。
ずっと、好きだから...
Aは、忘れちゃったのかな。
俺が別れ告げた日、Aがそっか...って携帯を自分の耳から話したあともまだ通話は続いてて。
この言葉はAが泣きながら言った言葉。
本当に胸が苦しかった。
すぐにでも嘘だって、本当は別れたくないって言いたかった。でも、俺の一方的な感情より、Aの安全を優先した。
『...あの言葉、忘れないから。』
A 「あの、言葉...?」
『いや、なんでもない。その資料、よろしくね。』
それに、俺はまだ諦めないよ。
たとえAが、
ウォヌを好きでも________________
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作者名:CIEL | 作成日時:2019年3月17日 20時