にじゅういち ページ31
『……んがっ』
誰が想像しただろう。私の寝起きの第一声がおっさんみたいだということを。
こんなおっさんみたいな女性嫌よね。私もそう思う。
壁にかけてある時計を見ると夜の８時をまわっていた。相変わらずよく寝たなぁ私……じゃなくて。
もう風呂行く時間じゃないか。早く行かないと。
着替えを持って、部屋を出た。
＊ ＊
にしてもさっきの夢。
一体なんだったんだろ。
なんか、幹部の皆にありがとうってお礼言った後次はごめんなさいって謝っていたな……。
情緒不安定か？
まぁ、疲れているんだろうねきっと。
今日は早く寝よ。
……寝すぎだって？知ってる((
そんなこと考えながら廊下を歩いていると、話し声が聞こえてふと立ち止まった。
そこはゾムさんの部屋の前だった。
中で数人の人がヒソヒソ話す声が聞こえる。
声質からして、ゾムさんの他にいるのは鬱さん、コネシマさん、それとショッピさん……だろうか。
他人のヒソヒソ話なんて興味はないのだが、だからこそ気になってしまうのだろうか。
何を話しているのか聞いてみたくなった。
廊下に他の人の気配がないのを確認し、ドアに耳をあてる。
こんな会話が聞こえてきた。
｢俺、もうアイツにあんなこと言いたくないわ……｣
｢それ思ってるのゾムだけじゃないと思うで。俺も嫌やわ。ちゃんと名前で呼んであげたいし、仲良くしたい｣
｢見たんやけどさ、シッマたちこの前庭で模擬戦してたやろ。ええなぁ、僕も呼んで欲しかった｣
｢僕なんか、“ショッピお兄ちゃん”って、呼んで欲しかったっす｣
｢願望かい！実際言われてないんか？｣
｢言ってほしかったっす｣
……何について話してるんだろ。
テーマが分からないからとりあえず聞いているだけ。
でも、模擬戦してたとか、何とか、私が最近あったことだった。
もう少し話を聞いてみようと身を乗り出そうとした。
｢A、何、してるんや｣
いきなり後ろから声をかけられビクリと肩が動いた。
振り向くと腕を組んだトントンが無表情でこちらを見下ろしていた。
きっと仕事疲れか何かだろうけど、一度も見たことがない表情はとても恐く思えた。
tn｢聞き耳たてとったんか？駄目やで。他人の会話なんて盗み聞きしたら｣
口は笑っているが、目は笑っていない。
ラッキーカラー
あずきいろ
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アミン - ごめんなさいci の名前なんですけど、ガオラァじゃなくて、ガオナァ(ドイツ語で詐欺師)ですよ！ (2020年11月21日 13時) (
レス) id: 4aa2b9c2bf (このIDを非表示/違反報告)
ぐりんてぃ(プロフ) - しきさん» せらxみかるくんですね！ (2020年9月27日 10時) (レス) id: 0dfba79748 (このIDを非表示/違反報告)
しき - コメント失礼します！気になったんですけど『にじゅうろく（ページ４０）』での「srくん」とは誰ですか？伏せ字でいいので教えてください！！！ (2020年9月27日 9時) (レス) id: 1586e9f170 (このIDを非表示/違反報告)
桜乱(プロフ) - ぐりんてぃさん» 素っ気ない感じになって申し訳ございませんでした！ (2020年8月10日 21時) (レス) id: 5c34b5c545 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりんてぃ(プロフ) - 桜乱さん» あ！ごめんなさい！凡ミスです。すぐ直します…… (2020年8月10日 10時) (レス) id: 0dfba79748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐりんてぃ | 作成日時：2020年5月26日 23時
