白い部屋 ″ 作間龍斗 (ページ17)

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今日は
学校の近くのお店で
シュークリームを
買って
お見舞いに来た。

大光くんが
勢い良くドアを開く。

〈さくちゃーん！
……ってあれ？〉

そこには龍斗さんの
姿がなかった。

代わりにあったのは
まだ薬が残っている
点滴台と
開いたままのノート。

〈トイレでも
行ってんのかな。〉

「 …だね。」

〈じゃあ……
先に食べちゃお！〉

大光くんは椅子に座り
シュークリームに
かぶりついた。
お腹が空いていたらしい。
昼もがっつり食べてたのに。

本当にお手洗いかな。
何故か胸騒ぎがする。

「龍斗さん大丈夫かな。」

〈大丈夫だよ。
多分だけどね。〉

少し時間が経って
日が暮れ始めた頃
病室のドアが開いた。

『 …あ、来てたんだ。』

〈どこ行ってたの？
Aちゃんが
心配してただろ。〉

『ごめんごめん。
体調が良かったから
一時間だけ
外出許可貰えてさ。
コンビニ行ってきた。』

龍斗さんは嬉しそうに
真っ白な袋を振ってみせた。

スイーツをたくさん
買ってきたんだとか。

心配する必要無かったな。
でも元気そうで良かった。