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昼寝から
ふと目を覚ますと
真っ白な天井が
ぐるぐる回っていた。
『…気持ち悪…… 』
突然吐き気が
襲ってくる。
体調や気分は次第に
良くなっていたのに
ここ最近再び
悪化している気がする。
何でだろう。
病院食のおかげで
偏食も治ったし
摂取していた薬の量も
幾分マシになった。
そうか。
今まで摂っていた
薬の効果が切れたんだ。
入院する時に
持ってきた鞄の中には
まだ薬がたくさんある。
『 今の量じゃ
足りない…… 』
自販機で買った水で
錠剤を流し込んだ。
すぐに吐き気と
目眩は楽になった。
いつまでこんな生活が
続くのだろうか。
自分でも辞めたいのに。
気持ちと行動が
比例していない。
そんな事を
考えていると
自己嫌悪に陥る。
『 あーあ、』
我に帰った頃には
また腕の傷が
増えていた。
勝手に涙が出てくるし
もうどうすれば良い?
自分自身に
問いかけたって
勿論答えは出ない。
枕に顔を埋めて
ぎゅっと目を閉じる。
一人部屋だけど
声を押し殺して泣いた。
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六ノ神(プロフ) - このお話めっちゃ好きです!!更新頑張ってください! (2019年3月27日 22時) (レス) id: b1e03a8962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2019年3月19日 2時