よしよし ″ 當間琉巧 ページ25
「 ほんま可愛い〜！」
「 るうくは癒し！」
「 よしよし〜！」
たった二つだけ年上のAちゃんに、いつもお子ちゃま扱いをされている。可愛がってもらえるのは嬉しいけど、さすがにみんなの前で頭ポンポンとかハグは恥ずかしい。僕だって、もうすぐ中三になるのに。
『 Aちゃんおはよ！』
「 るーくおはよう！
今日も可愛いなあ… 」
頭を撫でられそうになると、反射的に手を払った。
「 え？どうしたん？」
笑顔だったAちゃんの顔が、だんだんと曇っていった。今のは、ちょっと冷たかったかな。でもそれぐらいしないと、辞めてくれそうになくて。
『 頭ポンポンとかハグとか
みんなの前で辞めてほしい。
僕だって恥ずかしいねん。』
まっすぐ見つめながら、そう伝えた。
Aちゃんの瞳が、一瞬揺れたように見えた。
「 ご、ごめんな？るうくが
嫌がってるの分からんくて。
じゃあ電車ギリギリやから。」
足早に去っていった。ちゃんと説明ができないまま、駅に向かって行ってしまった。
『 ちょっと言い過ぎたかな、』
そんな僕の独り言をかき消すように、ポツリポツリと雨が降り出した。傘を持っていない上に、落ち込んだ気分で走るパワーもなかった。
〈 當間、どうしたんや？
そんなにびしょ濡れで。
風邪引くから着替え。〉
雨の中、ゆっくり歩いてきたせいで全身びしょ濡れ。先生に心配され、ジャージに着替えることになった。
40人近くいる教室で自分だけジャージ。とっても恥ずかしいけど、そんなことよりAちゃんのことが頭に浮かんでいた。大丈夫かな。傷つけてしまったかな。家に帰ったら連絡してみよう。
.
放課後になっても雨が降り続いていたので、学校から傘を借りて帰ることにした。
『 …Aちゃん？』
帰り道、駅前を通ると見慣れた制服姿の女の子が見えた。
『 Aちゃん！』
「 わっ、るうく？
てかなんでジャージ。」
朝と違うジャージ姿の僕を見て、ヘラっと笑った。悲しそうな顔をしていたのは、勘違いやったんやろうか。どちらにしても、ちゃんと伝えないと。
『 あのさ、今朝は言い過ぎてごめん。
Aちゃんが嫌やからじゃなくて
子供扱いされたくないっていうか
僕もちゃんと男なんやで、って。』
「 へ…？」
キョトンとした表情のAちゃん。年上やけど、あまりにも可愛く思えて、サラサラな髪を撫でる。今度は、僕がAちゃんをいっぱい可愛がってやる。
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ふーか - 琉巧くん!!!めっちゃ良かった(*^-^*)早速ありがとうございます!!!!!!!! (2019年3月7日 0時) (
レス) id: 20fb14c53f (このIDを非表示/違反報告)
姫(プロフ) - ふーかさん» ありがとうございます（ ; ; ）！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: c768d60128 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 彪太郎くんめっちゃ良かった！琉輝くんもすっごくかっこよかった!!!!斗亜くんと琉巧くんもお願いします！更新頑張ってください！ (2019年3月3日 9時) (レス) id: 20fb14c53f (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃか - 拓哉くんカッコよかったです！ (2018年9月5日 21時) (レス) id: 9bbc561512 (このIDを非表示/違反報告)
姫(プロフ) - みっちゃかさん» ありがとうございます(TT)是非書かせていただきますね！ (2018年8月19日 9時) (レス) id: 72babc1109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく | 作成日時：2018年2月25日 9時
