また1年【風早 麗】 ページ4
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「もう三年か〜」
もう朝だというのに引籠って映像作成していた俺はパソコンに向かって呟く
あ、決してヤバい奴じゃないよ?
「よし、行こう」
愛しのノートパソコンをパタリと閉じ
クローゼットにかけていた制服、パーカーを手にとる
制服の袖に手を通し、パーカーを羽織ってふと思う
多分目の下に隈出来てるからパーカー被らないとヤバくね?と
視界が遮られるから嫌ではあるが、後輩に怖がられるのも嫌なので
仕方なくパーカーを被る
時間を確認しようと時計を見ると、なんとか間に合いそうな時間だった
遅れるのもアレなので少し急ぐ
かといって走りはしない
この前は走って病院の先生に怒られたからね
鞄を乱雑に掴み
「行ってきます」
っと言う
返事は返って来ないが言っちゃうよね
ガチャリと玄関を開けると雲一つない…とは言えないが晴天が広がっていた
2秒程その空を見上げ早歩きで家を出る
入学式に遅刻は流石にキツい
俺そんなに不良じゃないしね
もう先輩がいないとなるとちょっと不安だ
まぁ、僕の病弱な所だとそんなに関わらないだろうけど
「あ…」
何か邪魔だと思えば髪を括っていなかった
パーカーを被って見えないものの気持ちが悪い
仕方ないけど
そんな気持ち悪さに耐えていると校門が見える
そこには大勢の人が校門に流れ込んでいた
「由奈姉〜〜!!」
「うぉっ……なんだ、舞桜か。ビックリさせるな……それと、遅刻ギリギリだぞ。もうちょっと時間に余裕をもってこい。いいな?」
目の前で仲良くじゃれ合っているのは確か…
「あ、設楽さんと蒼井さん!」
ポンッと音をたてるような素振りで手を突く
設楽さんは図書委員と蒼井さんは演劇部でたまたま俺と所属しているところが同じなのだ
かと言って気安く喋りかけるのも何だか悪いので
後ろを歩くくらいだ
ただ、設楽さんには気付かれているかもしれないが…
そして結局ストーカー紛いの事をして教室へ
机に鞄を置いて教科書等を机の中に入れる
クラスメイトのキャッキャという声を聞きながら机に俯せになると
なんだか寝てしまいそうだった
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ゆきんこ@ログインできなくなったから新垢作った(プロフ) - あのすいません、交流版でパス乗ってなくて更新できません、本当にすみません。 (2018年5月16日 21時) (レス) id: dcba91c91e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ@ログインできなくなったから新垢作った(プロフ) - 更新します! (2018年5月16日 20時) (レス) id: dcba91c91e (このIDを非表示/違反報告)
アユ(プロフ) - 更新させていただきました! (2018年1月11日 20時) (レス) id: 6dddc1df6a (このIDを非表示/違反報告)
魁來。(プロフ) - 終わりました (2018年1月4日 9時) (レス) id: dc73ea1538 (このIDを非表示/違反報告)
魁來。(プロフ) - すいません、ID変わっているかもしれませんが参加させていただいた魁來。です。更新させていただきます (2018年1月4日 8時) (レス) id: dc73ea1538 (このIDを非表示/違反報告)
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