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いつものようにオッパ達に見送られて駅へ歩き出す。
店を出るときから腰に添えられる手はそのままになってて、ユンギのくっつき症候群もそのまま。
「もう誰もいませんけど?」
YG「そういう気分なんだよ」
「歩きづらいー」
そういうと渋々だけど腰から外れるユンギの手を、今度はわたしからぎゅ、と繋いで彼を見上げれば満足するように口元が緩んだ。
YG「あー、めんどくせ」
「ね、こんな遅くにトラブルだなんてね」
YG「それもだけど、あいつらも」
「うん?」
YG「・・・まぁ今に始まったことじゃないか」
「んー、わかりやすくお願い」
YG「俺、頑張る!」←
「あはは!何それ!(笑)」
いきなり繋がってない手でこぶしを上げて、ファイティンポーズを決めるユンギがもう可笑しくて。
声をあげて笑うと、ユンギも釣られて笑っちゃって。
傍から見ればただの酔っ払いのバカップルなんだろうけど、ただ楽しくて。
くだらない事でも同じことで笑い合えるのが、ただ幸せで。
やっぱり居心地いいよ、ユンギの隣は。
「あー、もう、ほんと。涙出る」
YG「笑いすぎな」
「笑かせすぎね」
駅に着いてわたしの帰る方向の路線に一緒に乗り込む。
わたしを送るとユンギは会社まで少し戻らなきゃいけなくなるから断ったのに、‘心配だから’とわざわざ降りて家までの道のりをくっついて歩く。
「なんか過保護じゃない」
YG「いつも通りだけど?」
「ウソだぁ」
YG「なんだよ、不満か」
「とんでもありません、しあわせでーす」
茶化しながらも素直な気持ちがポロリと出てきちゃうぐらいにね。
YG「・・・わかってくれてる、じゃダメなんだよな」
「・・・え?」
わたしのマンション前で立ち止まり向かい合うと、いつもより真剣な目差しにドキリと胸がなる。
YG「俺、Aが好き」
初めて告白された時のように真っ直ぐ、わたしだけを見て、
YG「だから傍にいろよ」
ユンギらしい言葉でわたしを離さない。
目の奥が熱くなって、胸も熱くて、ユンギでいっぱいになる。
YG「・・・A」
「うん、いる。いるもん・・・」
YG「はは、泣き虫」
ぎゅうとユンギの匂いに包まれれば、我慢なんて出来なくて彼の肩を濡らす。
YG「泣かせたくないんだけど」
‘でもお前を離したくないからさ’なんていうから。
わたしだって離れられる気がしないよ。
そんな想いがユンギにも伝わるように肩に顔をうずめた。
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アウラ(プロフ) - ellieさん» いつもお付き合い頂き本当にありがとうございます!!さて、もうすぐラストです・・・!2で終わらなくてごめんなさい!wでもあと少し。心の準備お願いします( *´艸`)最後までお付き合い下さいませ☆ (2017年9月15日 13時) (レス) id: 32a01a5ded (このIDを非表示/違反報告)
ellie(プロフ) - またまたでごめんなさい。書かずにいられない!もう甘いユンギにきゅーんときちゃいました!ありがとうございます。これ、あれですか?ユンギから……心の準備しときますね。(ノ´∀`*) (2017年9月15日 0時) (レス) id: 0afbc283eb (このIDを非表示/違反報告)
アウラ(プロフ) - さらんさん» 一気読みして頂けて光栄です〜!!(≧▽≦)今彼ユンギか後輩ジミンか。オチは・・・最後までお付き合いくださいませ!wwさらんさんの作品もお邪魔しにいきまーす! (2017年9月1日 23時) (レス) id: 32a01a5ded (このIDを非表示/違反報告)
さらん(プロフ) - すごく面白くて一気によんでしまいましたwwwwww私はこのままゆんぎと幸せになってほしいです← (2017年9月1日 22時) (レス) id: 944861b0b4 (このIDを非表示/違反報告)
アウラ(プロフ) - バコさん» お読み頂きましてありがとうございます〜!ユンギのヤキモチ、たまらんっすよね( 〃▽〃)作者もですwww更新頑張ります〜!(*ゝω・*)これからもお付き合いくださいませ☆ (2017年7月20日 8時) (レス) id: 34a3e6fa2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アウラ | 作成日時:2017年7月7日 14時