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6.疑惑 ページ6

そんなこんなで私達の日々は過ぎていった。





やがて、小学生になってから数年。





私とエージは小学四年生になった。





憐ちゃんは中学生になって、部活はもちろんバスケ部に入った。







一度だけ、憐ちゃんの公式試合を見に行ったことがある。





普通に考えて、一年のうちはベンチのはずなのに、一年生の中で唯一憐ちゃんだけがスタメンに選ばれていた。




理由は簡単。憐ちゃんばどの選手よりも群を抜いてバスケがうまかったからだ。




それもそのはず。毎日てっちゃんとエージと練習していたんだから、あんなに上達したのにも頷ける。










一方私とエージは、三年生の時と同様、四年生になっても同じクラスになれた。






でもある日、小学校入学からの友達、アンナからこんな事を聞かれた。












「Aって栄治君と付き合ってるの?」





「…へ?」












つい間抜けな返事をしてしまった。





付き合ってる?私とエージが?なぜ?





そもそも付き合うってなんですか。小学生で付き合うことなんてあるんですか。












「いや付き合ってないけど…」






「じゃあただの両思い?」






「なんでそうなるの!」












付き合うのと両思いってあんま変わってないじゃん。なぜそうなるのか。












「えぇ、両思いでもないの?」






「…逆になんでそう思ったの」





「だって、あんたら二人ずっと一緒にいるじゃん」












とアンナは目を丸くして言った。





いや、確かにずっと一緒にいたかもしれないけど…。











「まず好きってなんだ」





「待ってそこから??」











そう。私、佐々木A。恋愛感情というものが未だによく分からないし、経験なし。初恋もまだなのだ。





まあそれは別に珍しくもないんだけれども、クラスの女子の恋バナなどを聞いていても、どーもピンとこない。











「私はてっきりAは栄治君の事が好きなんだと思ってたんだけど」






「なんでよ」






「だから、ずっと一緒にいるじゃん」





「それはただ単に幼なじみだからであって、そーゆー恋愛感情とか、よく…わかんないし」











エージに恋愛感情…か。考えたこともなかったかも。

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設定タグ:スラムダンク , SLAMDUNK , 沢北栄治   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あとき | 作成日時:2023年4月20日 7時

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