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「 ただいまー 」

「 寒いな〜 」


慌てて涙を拭き妊娠検査薬を持って部屋から出た
パパとママに隠し事は出来ない

ちゃんと言わなきゃ



「 A話が......あら、どうしたの? 」


荷物を置いたママの服を摘む
フローリングが涙でぼやける
私は口を開いた





「 ....ッ.....わた、し...妊娠してるの...っ 」



動きが、空気が、時間が止まった
でも目から流れ落ちる涙は止まらない

───パンッ!


「 A、ママの部屋に行くわよ
パパ、ホットミルク用意しててくれないかしら 」


「 あぁ、分かった 」


あついほっぺたを抑えながらママに手を引かれる
部屋についてママのベッドに一緒に座った


「 検査薬見せてみなさい 」


涙を拭いて袋ごとママに手渡す
ママは溜息を吐いて私の頬を撫でた

ぴりぴりする



「 A、先ずは引っぱたいてごめんね
良かったらママに話してくれる? 」



プツリと糸が切れたように泣いた
ママは苦笑いをしながらも私を抱き締めて慰めてくれた
そしてママに今までのことを全て吐き出した


好きな人も全部含めて

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作者名:ワコ | 作成日時:2017年10月30日 11時

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