9 4 話 ,優 し い 呪 い ページ1
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ー 数年前 ー
A『 …… 』
あまね「 …今だに起きませんね。 」
お館様「 そっとしておいてあげよう。 」
時透兄弟が鬼に襲撃されてから2日___。
産屋敷邸では、あまねに怪我の手当てをされる無一郎と、
傷ひとつない体で静かに眠りつくAの姿があった。
無一郎とAは当時、ショック障害によって記憶を失った。
突然の出来事に大きな悲しみを受け、それが脳に影響し、記憶を失ってしまう事だ。
無一郎の方は、かなりの重症だった。
記憶が薄いため、会話が成り立たない。
そしてAの事も、死んでしまった兄のことも、覚えていない。
一方Aは、かなりのショックを受けたらしく、何週間はずっと眠りについていた。
あまねが無理にAを起こそうとした時があったが、Aは何があっても目覚める事がなかった。
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ー 数日後 ー
A『 またいる…。あの人、なんて言うんだろう。 』
ようやく目覚め、医者やあまねに怪我の治療をされていたAは、産屋敷邸の庭で必死に鍛錬する無一郎の事が、気になっていた。
けれども、話しかけることは一切なかった。
無一郎( ものすごく視線を感じる。 )
また無一郎も、Aの事を気にしていた部分があった。
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___ そして数年が経ち、二人の様子は落ち着いた。
Aは柱に就任。無一郎の方は、Aより早く柱になった。
無一郎「 君、綺麗だね。僕の恋人になってよ。 」
A『 あ…えっと…… 』
二人はどちらも「初対面」だと思っていた。
けれどもそれは真逆。
二人はかけがえのない時を過ごした最高の仲間だ。
…でも、障害の影響で記憶は戻らなかった。
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A『 私…、無一郎くんのこと。 』
A『 ずっと前から、知っていた…? 』
無一郎「 僕はAの事を今思い出した。」
無一郎「 …君のおかげで…。 」
結局この二人は、両思い。
先に無一郎の事を好きになったA。
その後、自然とAの事を好きになった無一郎。
あの悲惨な出来事から生まれたすれ違いに、
___ 二人は縛られていた。
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諸刃 - 更新楽しみにしています!がんばってください!!!応援してます♡ (8月29日 12時) (レス) @page3 id: b434511ad8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あ っ ぷ る | 作成日時:2023年8月12日 21時