1 1 話 ，最 低 ページ13
ー 生徒会室 ー
輝「 …蒼井、来ないねえ。」
A『 茜くん。…今日は家の用事があるらしいです。』
輝「 そっか。じゃあ僕たちで作業、進めよう。」
A『 そうですね。』
保健室から戻ってきたAはいつも通り生徒会室で作業を始める。
室内には会長の輝とAだけ。
キーボードを打つタイピング音と、資料に判子を押す音。そして、聞いてるだけでも涼しいクーラーの音。そんな音ばかりが響いていた。
静かだなとAが思っていると向かいの席に座る輝が、こう口を開いた。
輝「 Aさん。…恋バナしない？ 」
A『 …… 』
A『 会長。そんなキャラだったんですか。』
輝「 あー勘違いしないでね？ただ、君の恋愛話。聞きたいなって。」
A『 …まぁ良いですよ。』
輝「 ありがとう。早速、Aさん。好きな人いるよね。」
恋バナすることになった二人。輝は初っ端から、Aへ鋭い質問をする。
Aは「好きな人いるよね」と、疑問形の文章ではない事に不可解だと思った。
A『 あら。会長は人の心を読めるんですか？ 』
A『 そうですよ、います。私に“好きな人。” 』
輝「 適当に言ったんだけどなあ〜。合ってたか。 」
輝「 その人はどんな人？ 」
また答えにくい質問をしてくる。
A『 クズ…ですかね。』
輝「 くず？ 」
A『 優しくて、真面目で、たまに理不尽。』
A『 …でも。一部の女の子を振り回して、私には思わせぶり。 』
輝「 …… 」
A『 …彼の前では大人しく。冷静にいるんですよ、私。 』
A『 けどほんとは…、たまらなく怖くて不安で心配で…っ、 』
A『 何やってるんだろ…って…、っ… 』
静かな室内に。Aの泣き声が。それに対し、虚な表情をする輝は席を立ち上がった。
やがて輝は、Aの隣に座る。
輝「 Aさんって、意外と抱え込みやすいタイプなんだ。」
輝「 その好きな人。すごいね。…何だか、“歪”。」
輝「 ねぇAさん。泣かない方がいいよ。」
輝「 その好きな人。今の君を見たら、びっくりするだろうから。」
A『 え…っ…？ 』
輝はAの瞳から零れ落ちる涙を拭う。するとAは驚き、照れた。
輝「 僕知ってるんだよね。」
輝「 君が…」
輝「 蒼井に恋してるってこと。」
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うむむ - いつも応援してます！更新無理せず頑張ってください！ (9月9日 11時) (
レス) id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ - 神作だぁぁ (9月4日 23時) (レス) @page19 id: e06815e087 (このIDを非表示/違反報告)
あ っ ぷ る(プロフ) - パインさん» ありがとうございます！！ (8月31日 21時) (レス) id: 9057d5448f (このIDを非表示/違反報告)
パイン - ストーリーめっちゃ好きです！尊敬します！続き楽しみにしてます！ (8月20日 3時) (レス) @page15 id: 1a6535ff19 (このIDを非表示/違反報告)
あ っ ぷ る(プロフ) - 質問やリクエスト、いつでも受け付けます。不快と感じるコメントは、お控えください。 (8月13日 9時) (レス) id: 9057d5448f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ っ ぷ る | 作者ホームページ：http://00113d2b208
作成日時：2023年8月13日 9時
