episode2『馬鹿』 ページ5
山「大ちゃーん」
有「んー?」
俺を呼び止めたのは友達の山田。
山「なんか門が人集り出来てるから行ってみね?」
有「人集り?へー行ってみよ」
丁度これから帰る所だったし。
門の近くに行ってみると、女子が多く人集りになっていて、俺達はその真ん中に入り込んだ。
有「すみません…んっ、あっ!!!」
山「わっ!なんだよ大ちゃん!」
有「いや、なんで!?」
女子の真ん中にいた人。
それは昨日会った伊野ちゃんだった。
伊「あ、大ちゃん」
伊野ちゃんが動くて、全員が俺の方を向き、伊野ちゃんは俺の前に立ち止まる。
伊「カフェ行かない?美味しいカフェ見つけたのぉ」
有「は、はぁ?」
伊「行こいこ」
伊野ちゃんは俺の手を握ると引っ張っていき、門を出た。
後ろを見ると皆がポカーンと俺たちを見ていて、気まずくて顔を俯いていた。
有「う、うまそー!!」
伊「俺の奢りだから、好きなの食べていいよぉ」
有「え!?いいの!?」
カフェに着くとメニューは美味しそうな物ばかり。しかも伊野ちゃんの奢りときた。
有「じゃあ…このオムライス!」
伊「ふーん、じゃあ俺もそれにしよぉー」
伊野ちゃんは店員さんを呼ぶとオムライス2つを頼んでいった。
有「俺オムライス大好きなんだよねー♪
ってそうじゃない!!!」
ハッと今の状況に気がつき、机をガタッと揺らした。
伊「もぉ…大ちゃん、五月蝿い」
有「っ…ごめん」
俺は落ち着くと落ち着いた口調で伊野ちゃんに話し始めた。
有「で、なんで俺の大学知ってるの?」
伊「ほぁ?あー、知り合いに社長がいてその権利使って大ちゃんの情報調べちゃった」
有「うわっ、てか犯罪だろ」
伊「ギリギリ犯罪じゃない所通ってるから大丈夫でーす」
伊野ちゃんほフフンとドヤ顔をすると優雅に紅茶を飲み始めて、少しイラついた。
有「じゃあ!俺の大学の人集りは何?伊野ちゃん有名人?」
伊「あーそれは、一時期モデルやってた事があったからそれでかもぉ」
有「も!モデル!?」
また衝撃な事をさらっと言った。
まぁ…性格はともかくこの容姿に何でも出来る中身じゃモテない訳ないか…。
伊「だからお財布にも余裕があって、彼女の大ちゃんに奢れるんだよぉ」
有「ぶふっ!」
伊「…何?」
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藍 - 更新超嬉しかったです^^*これからも頑張ってください(*^^*) (2017年5月26日 20時) (レス) id: e21b267f14 (このIDを非表示/違反報告)
白米girl?(プロフ) - 更新〜!超嬉しかったです! (2017年5月2日 16時) (レス) id: 3e71cc2f18 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - 更新嬉しすぎます!面白いです! (2017年4月16日 17時) (レス) id: 5fc1f19f03 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - 蟻岡さんの新作!!これからも、楽しみにしてます!!! (2017年3月22日 18時) (レス) id: 645a8f434d (このIDを非表示/違反報告)
みもりん - 今回の作品も応援しています!ご迷惑をおかけしてすみません。これからも頑張って下さい! (2017年3月20日 20時) (レス) id: 141f5d7caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蟻岡大貴 | 作成日時:2017年3月20日 18時