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伊「230回」
有「え…何が?」

伊「死ねって言われた数」

有「えぇぇ!?230!?」
伊「正確には239回だけどねぇ」

伊「230回も…人に恨まれてるだよね」
有「なんで!?伊野ちゃん何でも出来るんでしょ?なら皆尊敬して…」

俺は言葉が止まった。
伊野ちゃんの泣きそうな顔に違うんだと察した。

伊「前ね…俺の友達に凄いピアノが上手い子がいたんだ、俺の親友だったんだ

ある日その子が大きなコンクールに出るって言ってたんだ、丁度俺も先生に推薦させていて出ることになっていたんだけど

その子は未来の期待されていた子だからその子が優勝すると思っていたの

でも


優勝したのは俺だった」


有「…」


伊「トロフィー貰った。
でも後でその子が自販機の前にいて話しかけたんだ

様子が変だなって思った…そしてらその子泣いて俺にしがみついて言ったんだよ




「ふざけんな、なんでお前が優勝してんだよ

天才はいいよな、努力しなくても出来るんだからよ

死んじまえ」って



その時のあの子の顔、よく覚えてる」

有「う、そ」

伊「嘘じゃない
その後聞いたけど、その子はもうピアノはしてないんだって

俺の方が上手くて…もう何もかも…俺には勝てないって」

有「っ…」

伊「ふふっ、すぅーはぁー」

伊野ちゃんは1回息を吸うと、またニコッと笑顔に戻った。

伊「分かった?天才は楽だと思ったら大間違いだよ、俺は人に恨まれる運命なんだよ」

有「…あのさ、さっき…胸ぐら掴んでごめん」

伊「ほぁ?いいよ、慣れてるから」

すると伊野ちゃんは立ち上がると、ポケットの中から携帯を出した。

伊「ねぇ、大ちゃん」
有「ん?」





伊「いきなりこんな事言ってごめん






俺の恋人になって」



有「…は?」



伊「だからメアド交換しよーぜ」

有「いやいやいや!ちょっと待て!!は!?なんで俺とお前が付き合うんだよ!!」

伊「んーなんとなく、いいじゃん、どぉーせ大ちゃん彼女いないんでしょぉ?」

有「うるせー!」

伊「ね、お願い
俺ね思ったんだけど…俺たち似てると思うんだよ」


伊野ちゃんはギュッと俺の手を握った。


有「…なんでだよ」

伊「分かるよ、付き合ってみれば」

有「…」

俺は立ち上がると携帯を差し出した。





有「…分かったよ、バカにも分かるように教えてよ」




伊「うん、なんてったって俺が天才なんだから」






こうやって始まった
俺たちデコボコの恋人ライフ


_バカと天才は紙一重?

episode2『馬鹿』→←2



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- 更新超嬉しかったです^^*これからも頑張ってください(*^^*) (2017年5月26日 20時) (レス) id: e21b267f14 (このIDを非表示/違反報告)
白米girl?(プロフ) - 更新〜!超嬉しかったです! (2017年5月2日 16時) (レス) id: 3e71cc2f18 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - 更新嬉しすぎます!面白いです! (2017年4月16日 17時) (レス) id: 5fc1f19f03 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - 蟻岡さんの新作!!これからも、楽しみにしてます!!! (2017年3月22日 18時) (レス) id: 645a8f434d (このIDを非表示/違反報告)
みもりん - 今回の作品も応援しています!ご迷惑をおかけしてすみません。これからも頑張って下さい! (2017年3月20日 20時) (レス) id: 141f5d7caa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蟻岡大貴 | 作成日時:2017年3月20日 18時

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