天才と馬鹿は紙一重？【in×ar】

episode3『天才』 ページ12

山｢大ちゃんみてこれ！この前の人！｣
有｢えー？ぶふっ！！｣


山田が見せてきた雑誌の表紙に俺は飲んでいたオレンジジュースを吹き出した。

有｢伊野ちゃんっ…｣
山｢伊野ちゃん？この人経歴見ると凄いよ、超頭いい私立小学校から通ってる｣
有｢…うん…｣

山田から雑誌を貰うとペラペラと捲った。
伊野ちゃんの顔がいっぱいあって、正直カッコイイけど…。


山｢で、大ちゃんはその人はどういう関係？｣


有｢えーと…友達｣


山｢ふーん…｣


山田は信用していない目で、完全に嘘ってバレてる。
だって付き合ってるなんて言えないじゃん！！



というもの、あれから伊野ちゃんとは会っていない。
連絡は俺からしたくないから来ないし。
このまま自然消滅…って行かないよね…。


＿ピピピッ！！


有｢うわっ！？うぉ！？｣

いきなり携帯が鳴り出して急いで画面を見た。
そこには伊野ちゃんからLINEが来ていた。

山｢何してんの？｣
有｢いや、まっ…｣

通知は３件入っていて、俺は伊野ちゃんの所をタップした。


『やっほー大ちゃん元気？今俺は撮影でハワイにいるよー』
『お土産買っていくから待っててねー』
『そして貴方の後ろにいます♡』


山｢…｣



なんだが嫌な予感がした。
さっきから山田が俺の向かうを見ていて、雑誌を何回を見ている。


伊｢だーれだ？｣

いきなり目を後ろから手で覆われた。
山田の反応からしてもあいつしかいない。



有｢伊野ちゃんっ！！｣




伊｢わー正解！｣


バッと振り返るとサングラスをかけていた伊野ちゃんは上にずらし、頭にかけた。


有｢当たり前じゃん！！こんなLINEして外れたほうが可笑しいだろ！｣

伊｢大ちゃんおバカさんだから外れると思ってたよぉ♡｣

有｢うるせ！｣

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