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問55 ページ8

あれから20分後。
争っていた俺たちは裸でかけあっていたからか
、すっかりのぼせてしまって

今はリビングでおばさんに頭の上に保冷剤を乗せてもらっている。

伊「くしょんっ」
有「…女子かよ」
伊「は?」
有「何でもないですよ」

伊母「ほんと仲良しねぇ」

有、伊「仲良くない!!/です!!」


伊野尾はキッと俺を睨むと顔を逸らし、保冷剤をおばさんに渡した。


伊「俺もう大丈夫、もう寝る」
伊母「あらぁ、じゃあ慧の部屋に大貴くん寝かせたいんだけどぉ」
伊「いや」

食い気味でおばさんに返事をすると
バタン!と強くリビングの部屋を閉めて言った伊野尾。

伊母「あらあら、まぁまぁ」
有「な、なんかすみません…」
伊母「いいのよぉ」

俺は頭に乗せていた保冷剤を渡すとおばさんはニコッと笑いかけた。

伊母「慧を助けてもらったみたいね、ありがとう」
有「え、いや!とんでもないです!」

おばさんは深く頭を下げてきて、俺は慌てて立ち上がる。

有「というか、俺も夜遊びから来たことだし…そんなに褒められるような事じゃないんで…」

伊母「あらまぁ!だめよ夜遊びなんてぇ!おばさんそういうの嫌い!次からはしないようねぇ」

プンスカとおばさんはふわふわと怒り頬を膨らませた。

有「は…はい」

伊野尾に忘れる為にやった合コン。
結局伊野尾を忘れられなかったからもう一回しようと思ってたけど、考え直そうかな…。


伊母「大貴くんは、慧の事が好き?」

有「…え?」

伊母「友達じゃなくて、恋愛として」

有「え!?あ、あのっ…」

伊母「ふふっ、私ったら変ねぇ…ごめんなさい、今お布団用意するからねぇ」

おばさんはスタスタとリビングを出ていってしまった。

おばさんの目はたまに全て見通しているようで怖い。



それに


どうやらここの家は俺が考えるよりも複雑で、その元親父に呪いの鎖で繋がれているようにも見える



有「俺に何か、出来ないかな…」



伊母「大貴くぅーん、お布団しけたわよ」

有「あ!はい!」

ビクッとつい考えていた事が口に出てしまい、俺は肩を跳ねさせた。

おばさんの声のする方に走っていった。

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夕焼け - とっってもおもしろくてきゅんきゅんして感情がぐちゃまぜになって(*^ー`) (2017年7月31日 20時) (レス) id: e5eac634ae (このIDを非表示/違反報告)
*jumpだいすき*(プロフ) - 更新頑張って下さい! (2017年4月8日 23時) (レス) id: c1edec9217 (このIDを非表示/違反報告)
りりか - 更新待ってます!凄くお話好きです!!りりか (2017年4月3日 1時) (レス) id: e15ff2950f (このIDを非表示/違反報告)
アイ - ちょっともう泣きそうです… 続き楽しみにしてます! (2017年3月28日 15時) (レス) id: 6d0a6d980b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - つづき待ってますっ(`・ω・´)ゝ (2017年3月28日 0時) (レス) id: 81cd7ebd26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蟻岡大貴 | 作成日時:2016年12月29日 2時

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