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問53 ページ6

伊野尾と一緒に伊野尾の家まで向かった。

伊母「あ!慧!それに、大貴くん?」
伊「母さん!」

伊野尾のお母さんは玄関に立っていて、俺たちを見つけると駆け寄ってきた。

伊「有岡が助けてくれて…」
伊母「それって…」
伊「でも大丈夫だよぉ、でもやっぱり嘘だった、あいつまた俺の事…」
伊母「っ…ごめんなさいっ、慧っ…」

おばさんはポロポロと涙を流して、伊野尾に抱きついた。

伊「…もう中入ろう」
伊母「うん…あ、大貴くんも、慧がお世話になったみたいだし」
有「え、でも」

すると伊野尾はギュッと俺の手を握って、クイッと引っ張った。


伊「…来なよ…」

有「う、うん…」


ウルウルとした伊野尾の目に、俺はコクンと首を縦に降るしか選択肢は無かった。




伊「麻衣と芽衣は?」
伊母「寝てるわ…」
伊「そう、良かった」

おばさんは涙を拭うとニコッと俺に笑いかけた。

伊母「大貴くん、今日は泊まっていかない?」
有「え?」
伊母「お礼もしたいし、だめ?」
有「いえ!全然大丈夫です!」

今日は母ちゃんにも朝まで帰らないと言ってあるから、多分大丈夫だ。

伊母「お風呂入ってきてぇ?慧ちゃん、はい」
伊「ん…は?」

おばさんは棚からバスタオルを出し、伊野尾に渡した。
しかしそのバスタオルは2枚に重なっていて伊野尾は不思議そうにおばさんを見た。

伊母「ん?一緒に入らないのぉ?」
伊「は!?入るわけないじゃん!」
有「そうですよ!!」

伊母「でもぉ、凄い仲がいいしぃ、うちお風呂だけは大きいしぃ」

伊「入らないからぁ!はい、返す」

伊野尾はおばさんに1枚押し付けるとおばさんは手で顔を覆い始めて

伊母「だってっ…あんな辛い思いした慧が、友達と触れ合えなんてお母さん悲しくてぇっ…ぐすっ」

伊「ちょっ…わ、わかったから、泣かないでよぉ…」
有「おばさん…」



伊母「はい、約束よぉ?」




するとおばさんはケロッと泣いていたのが嘘みたいに笑顔になって、バスタオルを伊野尾に返した。

伊「っ…母さんっ」

ピクッと伊野尾の眉毛が動いていて、何か言いたげそうに睨んでいるがおばさんはニコニコ笑顔のまま。

伊母「お風呂場はあっちよぉ、大貴くんゆっくりしていってね」

有「は!はい…?」

返事をしていいのか迷いながら、伊野尾と渋々浴室へ向かった。

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夕焼け - とっってもおもしろくてきゅんきゅんして感情がぐちゃまぜになって(*^ー`) (2017年7月31日 20時) (レス) id: e5eac634ae (このIDを非表示/違反報告)
*jumpだいすき*(プロフ) - 更新頑張って下さい! (2017年4月8日 23時) (レス) id: c1edec9217 (このIDを非表示/違反報告)
りりか - 更新待ってます!凄くお話好きです!!りりか (2017年4月3日 1時) (レス) id: e15ff2950f (このIDを非表示/違反報告)
アイ - ちょっともう泣きそうです… 続き楽しみにしてます! (2017年3月28日 15時) (レス) id: 6d0a6d980b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - つづき待ってますっ(`・ω・´)ゝ (2017年3月28日 0時) (レス) id: 81cd7ebd26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蟻岡大貴 | 作成日時:2016年12月29日 2時

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