問51 ページ4
街から外れた公園。
街灯の光しかなくて、周りには俺の大嫌いの虫がウヨウヨしている。
有「ベンチ座ろ」
伊野尾とベンチに座ると俺はグッと伊野尾の手を引っ張った。
有「何してんだよ!」
伊「っ…こっちだって知りてーよ!」
有「はぁ!?何言ってんだよ」
伊野尾はため息をつくとパッと手を離された。
伊「騙されたの…親父に」
有「お父、さん?」
伊「違う「元」お父さん…ほんとクズみたいな人間で今でも母さんにお金ねだりにするゴミ」
有「その、お父さんに騙されてラブホに連れていかれる所だったとか?」
伊「うん」
有「よ!良かったー!じゃあ俺が助けなかったら伊野尾は危なかったんじゃん!」
伊「…別に、俺1人でも大丈夫だったし」
有「全然大丈夫そうじゃなかったんだけど!」
伊野尾は図星なのかムスッと不機嫌になったしまった。
有「あー…まじ…」
伊「!?」
俺はギュッと伊野尾を抱きしめた。
有「無事で良かった…心臓止まるかと思ったよ…」
伊「…!…ごめん、なさい」
伊野尾は俺の耳元でボソッと言うと、俺の背中に手を回し、ギュッと服を握りしめた。
ポンポンと頭を撫でてやると伊野尾の力が増して、俺の肩に顔を埋めた。
伊「あり、おか…」
有「ん?」
伊「怖かったっ…」
有「うん…もう大丈夫だよ」
静かに涙を流し、肩を揺らす伊野尾に俺は強く抱きしめてあげた。
伊野尾は今日初めて
俺に甘えくれたのかもしれない。
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夕焼け - とっってもおもしろくてきゅんきゅんして感情がぐちゃまぜになって(*^ー`) (2017年7月31日 20時) (レス) id: e5eac634ae (このIDを非表示/違反報告)
*jumpだいすき*(プロフ) - 更新頑張って下さい! (2017年4月8日 23時) (レス) id: c1edec9217 (このIDを非表示/違反報告)
りりか - 更新待ってます!凄くお話好きです!!りりか (2017年4月3日 1時) (レス) id: e15ff2950f (このIDを非表示/違反報告)
アイ - ちょっともう泣きそうです… 続き楽しみにしてます! (2017年3月28日 15時) (レス) id: 6d0a6d980b (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - つづき待ってますっ(`・ω・´)ゝ (2017年3月28日 0時) (レス) id: 81cd7ebd26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蟻岡大貴 | 作成日時:2016年12月29日 2時