問48 ページ1
唇を離すと、伊野尾は放心状態。
有「…あ…」
伊「…え、え、あ、今、きっ/」
ハッと伊野尾は意識が戻るとカァアと顔が一気に赤くなり、唇を手で抑えた。
ギロッと俺を睨んで、手を振り上げた。
あ、やばい。
_パチン!!
俺は何もできず、伊野尾に頬を叩かれてしまった。
伊野尾は荷物を持つと、急いで俺の部屋から出ていき、ガチャンと玄関が閉まる音が聞こえた。
や
やばい。
何やってんだ俺
今更自分がやってしまった事の重大さに気づき、頬から冷や汗がつたる。
有「あああああああ!!なんで俺はぁぁあああ!!」
自分でもよく分かんねー!!
でも伊野尾を好きって思ったら、体が動いちゃって…!
好き、好き、好き?
俺が伊野尾を好き!!?
あれ!?なんでそうなった!?
あんな生意気な可愛くない奴、好きなわけないじゃん!!
俺は頭を抱え、よーーく考えた。
すると床に散らばっている雑誌の特集に
『女はギャップ萌えに弱い!』と書いてあった。
…そうか!!ギャップだ!!
そうだよ!いきなり伊野尾は優しくなったから、なんかドキッ☆としちゃったみたいなあれ!!
有「…だ、だよね、そうだよね」
だから、俺は伊野尾なんか好きじゃない。
ましてや男なんか…。
すると俺の頭の中には、裕翔の顔が浮かんできた。
有「…」
裕翔は…伊野尾に惚れていた。
男ではなく伊野尾に惚れていた。
俺も男は別に普通。
でも…
『伊野尾は?』
有「…違う…だろ、きっと」
俺は、携帯を取り出すと、ピッと山田に電話をかけた。
山『もしもーし』
有「あ!山田!俺だけど!今から遊ばね?この前しょーかいしてくれた子とさー」
山『あーいいね!じゃあどうせなら今日の夜合コンしようよ』
有「マジで?するする!」
山『じゃあ面子決まったら電話するから、またね』
ピッと俺は電話を切った。
きっと、俺の間違いだ。
だから俺は、蓋をしてしまった。
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夕焼け - とっってもおもしろくてきゅんきゅんして感情がぐちゃまぜになって(*^ー`) (2017年7月31日 20時) (レス) id: e5eac634ae (このIDを非表示/違反報告)
*jumpだいすき*(プロフ) - 更新頑張って下さい! (2017年4月8日 23時) (レス) id: c1edec9217 (このIDを非表示/違反報告)
りりか - 更新待ってます!凄くお話好きです!!りりか (2017年4月3日 1時) (レス) id: e15ff2950f (このIDを非表示/違反報告)
アイ - ちょっともう泣きそうです… 続き楽しみにしてます! (2017年3月28日 15時) (レス) id: 6d0a6d980b (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - つづき待ってますっ(`・ω・´)ゝ (2017年3月28日 0時) (レス) id: 81cd7ebd26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蟻岡大貴 | 作成日時:2016年12月29日 2時