家政婦から嫁になりました【灰谷蘭】

・＊ ページ50

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 蘭「早めに潰すか帰らせるから…待ってて。」



蘭さんからそう言われて2時間が経った。

私は飲み会を楽しみながら、たまに眠くなったり
キッチンに行ったりを繰り返しつつ。

ほろ酔いでソファでうとうとしていたら
蘭さんに名前を呼ばれて目が覚めた。



蘭「…お待たせ。」



周りを見渡すとみんなリビングで酔い潰れて寝てる。
かなり珍しい光景。

蘭さんは約束通り全員潰した。お酒で。
…本当にお酒で？笑

ただ、半間くんは最後まで蘭さんと起きてたみたい。



半「じゃあまたな。…ごゆっくり。笑」



一服した後「Aちゃんもまたね」って
酔い潰れたワカくんと獅音さんとイヌピーさんを
エレベーターに引きずり乗せて帰ってった。



蘭「…いいヤツ。笑」



ほんと。私の中で半間くんは…紳士的で
蘭さんタイプの空気が読めるイケメン優男だと
勝手に思ってる。前に会った時も優しかったし。

そんな半間くんを見送った後
寝室に移動するのかと思ったら
蘭さんは私を横抱きにしてまたソファに座った。



蘭「やっとAとの時間。」



そう言いながら、何の躊躇いもなく
顔を近づけて唇を重ねてくる。

最初は触れるだけのキスに私も応じていたんだけど。

優しく見つめてくるその瞳が
段々と熱が篭ってくるのが分かる。
それに比例するように深くなる口付け。



『はぁ…っ…、ん……蘭さん…』


蘭「……A…」


『待って…みんな起きちゃう…』


蘭「多分明日の昼ぐらいまで起きねーよ。」



抵抗しようとするのも最初だけで
蘭さんにキスされるとどうしても逆らえなくて
いつの間にかやめてほしくなくなる。

蘭さんの唇が離れると
今度はそれに吸い寄せられるように
私の方から求めてしまう。

そんな私を見て、蘭さんは「可愛い」って囁くの。

息が上がるのを抑えながら、ふと正気に返ると
私は蘭さんの頭にしがみついていて
綺麗にセットされていた髪を乱していた。

それに気を良くしたのか、嬉しそうに微笑む蘭さん。笑


崩れた髪を手櫛で直してあげながら
『部屋行かないの？』と聞くと




蘭「…行くよ？……あとで。」




蘭さんは、私の耳元に唇を寄せてそう呟いた。






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裏いきます◡̈♥︎




【4】を読んでくださった皆さま、
ありがとうございました。

裏の後、本編は続きます。
続編もよろしくお願いいたします⋆*


2022/09/01

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