家政婦から嫁になりました【灰谷蘭】

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『…蘭さん…っ…！』


竜「お前ら…Aから離れろ。」


イ「……やっぱ来たね。」



蘭さんと竜胆さんが来てくれた。
何でここが分かったんだろう。しかも2人とも浴衣だし。

連絡できなかったことを蘭さんに謝ると
「いいよ」って、全てを理解してるような表情で微笑む。
その笑顔に胸がキュンとしつつ。

早く蘭さんの元へ行きたいんだけど
私は未だイザナくんとワカくんに手を繋がれたまま。笑



獅「蘭竜久しぶりー。」


蘭「んー、いつぶり？」


乾「2人の結婚式ぶり。」


竜「…お前ら見つけて向こうから歩いてくる時
Aにいかがわしい事させてんのかと思った。」


若「は？なんで？笑」


竜「イザナとワカがA押さえ付けて
半間の咥えさせてるよーに見えた。画ヅラが。」


イ「しねーよ、ンなこと。」


半「俺そういう下品なの嫌い。笑」


『っ…かき氷食べてただけだよ…/』


竜「無事でよかった。…A、俺もあーんしてあげる。」



半間くんからかき氷を奪った竜胆さんが
「溶けてんじゃん」って言いながら
ストローを咥えさせようとしてくる。
…動けない私を見て楽しんでる、絶対。笑



イ「…何でここにいるって分かった？」


蘭「……勘。笑」


乾「イザナのこと分かってんね。」


蘭「さすがにこのメンツでいるとは思わなかったけど。笑」


竜「ここ来て歩いてたらすぐ見つけたよな。
目立つもんお前ら。」


獅「やっぱり？笑」



私がずっと蘭さんを見つめていたら目が合って
『助けて』と目で訴えるとフッと笑われた。



蘭「…そろそろA返してもらっていい？」



蘭さんがそう言うとイザナくんとワカくんは
繋いでた手を離してくれた。やっと。

スマホも返してもらったんだけど
画面を見るとみんなからの着信履歴がいっぱい。笑

私が蘭さんの方へ行ったらすぐに抱きしめられた。
…やっぱり蘭さんの腕の中にいるとホッとする。



若「残念。さっき手ぇ繋いだばっかなのに。」


イ「Aとのデート楽しかった。」


蘭「…ありがとな、Aと遊んでくれて。」


イ「Aとなかよしになった。」


竜「へー。」(棒読み)


乾「露骨に嫌な顔すんなよ。笑」



みんなが会話してる中、蘭さんは怒ってる様子もなく
「楽しかった？」と柔らかい声で私に聞いてくる。

素直に頷くと蘭さんは優しく微笑んで
浴衣姿の私を見て「綺麗」と耳元で囁いた。



若「旦那ヅラでイチャついてんの腹立つ。」


蘭「…旦那だもん。笑」


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