家政婦から嫁になりました【灰谷蘭】

その後のあの人たち ページ25

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2人でバスルームを出てから
蘭さんに髪を乾かしてもらって。

先にベッドに座ってスマホで時間を見ようとしたら、
タイミングよく着信が鳴った。

ディスプレイの表示は"佐野万次郎"。

マイキー…どうしたんだろ。



万《A…おはよ♡》


『おはよ…マイキー、あの後大丈夫だった？
ちゃんとみんなでお家帰った？』


万《んー。ねぇ、蘭まだそこにいない…？》


『うん…？』


万《Aお風呂出たでしょ？一緒に帰ろ♡》


『……ぇ…、…待って…なんで分かるの？』


蘭「……誰…なんて？」



髪を乾かし終えた蘭さんがこっちに来た。
私の隣に座ると腰を抱いてスマホに耳を近付けてくる。

蘭さんが人差し指を口に当ててるのが見えて、
私は小声で蘭さんに状況を伝える。



『マイキー…一緒に帰ろうって…
あとね、今お風呂出たこと知ってるの…なんで？』


蘭「…………。」



蘭さんはちょっと考えて、
無言で私のスマホに手を伸ばし
ボタンを押してスピーカーに切り替えた。



万《俺ら三途の部屋泊まったから…隣の部屋にいるよ♡》


竜《……マイキー、誰と話してんの？》


万《A♡》


春《………絶対余計なこと言うなよ。》


竜《それな…兄貴にバレたらヤバい。
…もうAに『大嫌い』言われたくねーし。》


万《……確かに！！それやだ！！》



ちょっと離れたとこから春千夜と竜胆さんが
マイキーに声をかけている模様。

…あの3人が隣の部屋にいる。笑



蘭「……マイキー、どこから聞いてた？」


万《…は？蘭そこいんの！？A早く言ってよ！！》


『…どういうこと？ずっと聞かれてたの…？/』


春《…うーわ……、…最悪……。》


竜《……まじ…バレた？》


万《待ってこっちもスピーカーにするから！！》


蘭「…ずっと今の通話聞いてたけど。で、どこから？」


万《…正直に言うから怒んないでよ？
『蘭さんしか見ちゃだめ…//』のちょっと前ぐらい。》


『………っ…、…ッ…////』


蘭「……………殺す。」


万《やだー！！Aと帰るんだもん！！！！》


春《…マイキー、悪いけど俺先出るわ。》


竜《俺も。仕事あるし。》


万《なんで！？三途と竜胆も聞いてたくせに！！！！》


春《盗聴器で聞こうって誘ってきたのマイキーじゃん。》


竜《張り切って3人分のイヤホン調整して
差し出してきたのは三途な。》


万《それな！！！！で、2人とも聞きながら
しばらくトイレから出てこなかったくせにー！！》



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