家政婦から嫁になります【灰谷蘭】

元彼 ページ7

.





とある日。




蘭「お前のさ…携帯。」



夕食の後、蘭さんと
リビングのソファでお酒飲んでたら
蘭さんに携帯の話を持ちかけられた。



『携帯…ここにあるよ？』


蘭「そうじゃなくて、旧携帯。」


『あ、蘭さんが預かってる方？』


蘭「…お前の元彼から連絡来てんだけど。
ちょっと前に。」



ここでの生活に慣れて、
私の携帯のことなんてすっかり忘れてた。
そうだ、ずっと蘭さんが持ってるんだよね。
中は見ないって言ってたけど…、



『え……、うそ…見たの？』


蘭「見た。」


『私にも見せてくれる…？』


蘭「いーけど。
俺が返信したからもう会話は終わってるけどな。」


『えっ！？何の連絡が来て、何て返したの…！？』


蘭「……テキトー。」



そう言った後、蘭さんは部屋から
私のスマホを持ってきてくれた。


私の携帯を解約しようと思ってたらしく、
スマホを見たら連絡が来てたらしい。


元彼なんて別れてからやり取りしてなかった。
連絡先は消してなかったんだっけ…。


蘭さんがスマホを操作して、
元彼とのトーク画面を開く。



蘭「最初に来てたのがこれな。」



今更何の連絡だろうと思いつつ、
私は画面を覗き込んだ。




元彼A元気?
元彼最近どう?彼氏できた?
元彼俺さ、やっぱりお前のこと忘れられないかも。
元彼今度会えたりしない?




何これ…こんな連絡来てたんだ。
来てたのは一週間前ぐらい？



蘭「無視しよーと思ったけど、結構しつこいわけ。」



蘭さんがスマホをスクロールしていく。



元彼既読スルー?見てるなら返事ほしい。
元彼やっぱ無理?ご飯だけでもどう?




…もう数年経ってるのに。
私は元彼のことなんてすっかり忘れてた。笑




蘭「最後に来てたのがこれ。」




元彼A、会いたい。





蘭「この時点で、お前の元彼殺したくなるじゃん？
まぁ…簡単に殺せるけど。」



蘭さんならやりかねない。笑



『……で、何て返したの？』




蘭さんは更に画面をスクロールして下に進めた。


チラッと見た感じ、結構やり取りしてない…？笑




.

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す