家政婦から嫁になります【灰谷蘭】

誕生日 ページ36

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蘭「あー…そうだった。マイキー呼んだんだった。」



蘭さんはさっきまでいたソファに私を下ろして
隣に座った。マイキーと竜胆さんも。



万「ちなみにみんな来るよ♡一声かければ8人集まる。」


蘭「は！？来なくていいんだけど。」


竜「…首領の命令は絶対だし。」



…みんな素直に命令聞くんだ。笑



蘭「言っとくけど、やること済ませたらここ出てく。」


万「えー…じゃあ俺もついてく♡」


竜「俺も。」


蘭「…マジで勘弁。笑」


『蘭さん、何の話？出かけるの…？』


蘭「後でな。」



そんな会話をしてたら、春千夜、鶴ちゃん、
ココさん、モッチーさん、明司さんがやってきた。



万「ほら、来た♡」


鶴「A久しぶりー。つっても2日ぶり？」


九「俺は今朝ぶり。」


春「ったく…何で俺まで…。」


望「お前結構乗り気だったくせに。」


春「Aの誕生日は祝う。
けど、それ以外はどうでもいい。」


竜「俺も。」


蘭「祝うのは俺だけでいい。帰ってほしい。」


春「あ"！？」


竜「俺も祝う。兄貴だけずるい。」


明「……喧嘩すんな。笑」


『みんな来てくれたのはいいけど、仕事は…？』


明「仕事の合間。」


望「終わったらすぐ出る。」



わざわざ来てくれたんだ。

皆がソファに座ってテーブルを囲んでる状態。
全員がこの家に集まったのは初めてかも。


するとマイキーが突然「静かに」と言った。



万「せーのっ！！」



と、大きく息を吸い込んで…



万「Aっ、おたんじょーびっ、おめでとー！！」



…その場がしーんとなる。完全なる無音。



『え…っ……あ、ありがとう…マイキー//』



万「…は！？お前ら何！？
全員で声揃えて言おうって言ったじゃん！
俺だけしか言ってねーし！！裏切り者！！」



マイキーはぷんすか怒ってる。

鶴ちゃんとココさんと明司さんは
プルプル震えて笑いを堪えてて。

蘭さんは苦笑い。

モッチーさんは無表情。
「幼稚園児かよ…」とボソッと呟いた。



春「声揃えて言うわけねーだろ…。」


竜「俺はAと2人っきりの時に祝う。」


鶴「じゃあ俺もそーするわ。」


九「はー…笑った。動画撮っときゃよかった。笑」


万「A、こんなやつらほっといてケーキ食べよ♡
竜胆持ってきて、さっき取りに行ったやつ。」


『え！！ケーキあるの…？』


万「あるよ♡」



竜胆さんがキッチンに行って
冷蔵庫から取り出した箱が…また大きい。笑



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