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万「とりあえずA、みんなにお茶入れてくれる?
話そーよ。蘭さ、結論しか話してないじゃん?
…ココ、Aに場所教えてあげて。」


九「うっす。」



マイキーに言われるがまま、
ココさんについていくとキッチンまで案内された。
え、もう家政婦始まってんの!?


ココさんに色々教えてもらいながら
人数分のお茶を用意する。
マイキーだけはオレンジジュースらしい。



九「Aちゃんも災難だね。
なんかあったら俺に言ってくれればいーよ。
多分俺、あの中では一番まともだと思うから。笑」


『ココさん…ありがとうございます。』



ココさんってこんな感じだったっけ?
優しすぎて涙出そうになってきた。



九「ま、せいぜい殺されないよーに頑張って。笑」



『いや、待ってください。
私まだ家政婦やるって決まった訳じゃ…』



九「や、もう無理だよ。拒否権ないから。」



一番まともだというココさんにそれ言われたら
本当に無理なんだろうなと悟った。

別の意味で泣けてくる。

短時間で色んなことがありすぎて
感情がぐちゃぐちゃ。

ぼろぼろ涙が溢れてきた。



九「え、ちょ…泣いてんの?とりあえず涙拭け。
向こう戻ったら俺が殺されるかも。笑」



そう言いながらココさんは
ハンカチを取り出し、私の目元を拭いてくれた。



落ち着いたところで大広間へ戻りお茶を出して回った。
皆さん、それぞれ仕事の話をしている様子。

本当に犯罪組織なんだ…。

物騒ワードが飛び交う中、
お茶を出すことだけにひたすら集中した。



私が元の席に戻ると、テーブルに肩肘を付き
手の平に頬を乗せている蘭さんが
じーっとこちらを見てくる。



『な…何ですか?』



蘭「お前、泣いた…?」



…鋭い。ちゃんと拭いてもらったはずなのに。
涙の跡があったのか、メイクが取れちゃったのか。
目が赤くなってるのかも。



万「よし、じゃー話すか。」



と、マイキーの号令がかかったので
蘭さんには「後で話します」と
小声で短く返事しておいた。





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yuu(プロフ) - maaruさん» 夢のような展開(^ ^)♡私もきっと固まります。誰か1人を選ばなければならないとしたら、ひとまず他のメンバーに相談します。もしくは全員断るという展開も気になります。笑 (2022年8月21日 18時) (レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
maaru(プロフ) - yuuさん» 某ジブリキャラ!!(笑)でも確かにそっちでも近くにいれますね、、なるほど。そして働きはじめて数ヶ月、、yuuさんは蘭竜春に求婚されました!さてどうしましょう!!どうしますか?私は固まります。絶対に (2022年8月20日 22時) (レス) id: 4a638b034e (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - maaruさん» 求婚!積極的で素敵です˙ᵕ˙♡この小説のように蘭さんと出会えたらもちろん着いていきます。アジトに連れてかれたら、某ジブリキャラのように「ここで働かせてください!」って言い続けます。笑 (2022年8月20日 17時) (レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
maaru(プロフ) - yuuさん» ちなみに会ったらどうします?私たち2人とも、私は初手で推しに求婚します(笑)あと私はちょっと喋ってみたいです!yuuさんと共感できる人なので! (2022年8月20日 17時) (レス) id: 4a638b034e (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - maaruさん» ふふふ笑♡私もいつも『その辺に突然梵メン現れないかなー』って思いながら書いてます(*^^*) (2022年8月16日 22時) (レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yuu | 作成日時:2021年8月19日 14時

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