真実。(WN.side) ページ34
A:「幻のガーネットは、石英だったと言うんですか!!?」
「えぇ、どこからが真実かは分からんが1番古い資料によると間違いなく透き通った石と書かれておる。ダイヤモンドとは違い脆いという点で石英で間違えないらしい」
WN:「……不思議な話だ、それじゃあ石英がガーネットに変わったと言うような話じゃ」
「ウォヌさんの言う通りじゃよ。石英がガーネットに変わった、だから幻のガーネットと呼ばれておる」
冗談で言ったつもりがオリマー館長はそれが真実だと言う。
俺とワトソンくんは目を丸め驚いた。
益々分からなくなってきた。
A:「今までに石英がガーネットに変わった事例は聞いた事がありません……」
WN:「石英の成分は二酸化ケイ素、色つき石英としてローズクォーツはピンク色、ストロベリークォーツは赤みがかったものもあるが、成分も違うんですね??」
「大まかに言うとガーネットはケイ酸塩鉱物と言う分類でアルミニウムやら鉄やら色んな成分を含んでいる。今回の石英にはその成分が含まれていない」
何故、石英がガーネットに変わったのか。
分からないまま話は進む。
「兎にも角にもその石英、水晶を拾った衛兵任務部隊は懐に忍ばせ戦いに挑み無事生還したそうで。勝利の暁に水晶を貧しい自分の家に飾ろうとした時だった。敵の剣が掠った部分に触れた瞬間血を飲むように水晶は赤くなっていく」
A:「まさか……」
「そうして水晶はガーネットへと変わった。恐れをなして衛兵任務部隊はそれを本物のガーネットだと偽り王国に献上する。何も知らない王国側はやがてそれを秘宝として崇め、自分達の結婚式で新しい夫婦の行方を見守る役割を与えた。国の中には信じる派、信じない派に分かれその内信じる派の人間は幻のガーネットをこう呼ぶようになったそうな。呪われた石、悪魔の石と」
ジョシュア王子が言っていたのはこの事だったのか。
WN:「……詳しくその資料を見せてもらっても??」
「えぇ、構いませんよ」
真実を知ってしまったからには馬鹿にできない。
謎の悪魔の石の正体を、明かさねば。
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ににに(プロフ) - こんにちわ！お話の設定がすごく面白いですしオリジナリティーがあって素敵です！応援しています！あと夢主ちゃんが可愛いすぎます (2021年7月10日 13時) (
レス) id: 7d20e8f7f5 (このIDを非表示/違反報告)
静瑠(プロフ) - うきさん» 初めまして、コメントありがとうございます!!!!ミステリー系の小説が好きでウォヌくんに似合うと思い書いています(^^)これからもご愛読頂けたら嬉しいです!!!! (2020年7月12日 13時) (レス) id: be2936d6a9 (このIDを非表示/違反報告)
うき - 初めまして、コメント失礼します。面白いお話かつ雰囲気がとても好みです。これからも応援しています！ (2020年7月7日 23時) (レス) id: 630d40c794 (このIDを非表示/違反報告)
静瑠(プロフ) - フラワーさん» 初めまして、コメントありがとうございます!!!!更新遅くなりますが頑張りますね(*^^*) (2020年6月16日 22時) (レス) id: be2936d6a9 (このIDを非表示/違反報告)
フラワー(プロフ) - はじめまして。面白いお話ですね。続き楽しみにしています(^o^) (2020年6月16日 20時) (レス) id: 26502574e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：静瑠 | 作成日時：2020年6月13日 23時
