温もり。 ページ30
久しぶりに昔の事を夢に見る。
僕を連れ出し、外に放ったお母様。
優しい笑顔で「愛してる」と言い炎の中へ戻って行く。
「行かないで」と言いたかったけど、言えなかった。
まだ部屋の中には僕達を1番に庇って柱の下敷きになっているお父様が居たのだから。
お母様はとても正義感の強い人だった。
それも死ぬまで添い遂げると誓ったお父様の為なら尚更かと。
A:「お父様っ、お母様っ!!!!!!!!!!!!」
叫んでも叫んでも、答えは帰って来ない。
きっとこの先も。
僕の人生に、夢も希望も無い。
1番欲しいものは、もう二度と手に入らない。
そう思っていたのに。
WN:「俺の家に住まないか」
優しく手を差し伸べてくれたのは貴方でした。
あの時は言えなかったけど、今なら言える。
A:「っ、、たすけて、」
______________________________
……
…
A:「っ!!?……あれ、、??」
飛び起きようと思ったが身体が言うことを聞かない。
それに、温かい……。
WN:「……ん、起きた??」
低い声が耳を擽る。
僕、ウォヌ氏に抱きしめられてるんだ……。
でもどうして??
同じベットで眠るのは王宮側の勘違いだからある程度理解はしてたけど、抱きしめられてるとは想定外だった。
A:「すいません、僕またやらかしました……??」
WN:「何も考えなくていい、思い出さなくていい。もう少し眠っとけ」
A:「は、はぁ……けど、」
WN:「明日、ってか今日。行くんだろ、ノリッジに」
うわ、もう日付が変わってたの??
WN:「………ふ、君のそんな顔が見れるとは思ってなかったよ(笑)」
A:「へ、変な顔ですいません……」
WN:「さっきから謝ってばかりだな…。気にするな、俺がしたくてしたことだ」
A:「………じゃあ、この状況もウォヌ氏が望んがことですか??」
さっきまでのドキドキとは違うドキドキ。
僕の頭の上にあるウォヌ氏の顔は見ることは出来ないけど、少しだけ口の動きが分かる。
WN:「そう、かもしれないな(笑)」
あぁ………温かい。
この人に着いてきて良かった。
家族は二度と帰らないけど、僕にはウォヌ氏が居ればいい。
失った温もりを与えてくれるから。
A:「おやすみ、なさい……(笑)」
僕は再び夢の中へ。
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ににに(プロフ) - こんにちわ！お話の設定がすごく面白いですしオリジナリティーがあって素敵です！応援しています！あと夢主ちゃんが可愛いすぎます (2021年7月10日 13時) (
レス) id: 7d20e8f7f5 (このIDを非表示/違反報告)
静瑠(プロフ) - うきさん» 初めまして、コメントありがとうございます!!!!ミステリー系の小説が好きでウォヌくんに似合うと思い書いています(^^)これからもご愛読頂けたら嬉しいです!!!! (2020年7月12日 13時) (レス) id: be2936d6a9 (このIDを非表示/違反報告)
うき - 初めまして、コメント失礼します。面白いお話かつ雰囲気がとても好みです。これからも応援しています！ (2020年7月7日 23時) (レス) id: 630d40c794 (このIDを非表示/違反報告)
静瑠(プロフ) - フラワーさん» 初めまして、コメントありがとうございます!!!!更新遅くなりますが頑張りますね(*^^*) (2020年6月16日 22時) (レス) id: be2936d6a9 (このIDを非表示/違反報告)
フラワー(プロフ) - はじめまして。面白いお話ですね。続き楽しみにしています(^o^) (2020年6月16日 20時) (レス) id: 26502574e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：静瑠 | 作成日時：2020年6月13日 23時
