14話 調子の狂い ページ16
クロロside
『あ、えと、案内お願いします...!』
そう言ってぺこっと頭を下げた少女はとてもふわふわとしていて、まるで野に咲く花のようだった。
半ば無理矢理に作った、表だけの笑みで返事をして、すぐに背を向けてアジトの方へと歩き出した。
.....見られたくなかったんだ、
顔も見えない子供相手に、思わず緩んでしまった口元を。
「.....名前はなんて呼べばいい?」
今度はしっかりと目を見て問う。
『あっえとAです!!! お好きに呼んで下さい!』
「そうか...A、俺は今すぐにでも入団して欲しいが、入るか入らないかはA次第だ。好きにするといい。」
Aが首をこくんと縦に降ったのを確認し、クロロは考えを巡らせていた。
.........本名だな。恐らく偽名は使っていない。
顔を見せない理由は...?何故流星街にいる、?
顔や体は見せたくないけれど偽名は使わない...
そして男装.....
だが、男装をしているにもかかわらず、普通に女として振舞っている所からして、本人は男装する気がない。と言ってもいいだろう。
ということは、男装は誰かに指示された、もしくは命令されて、仕方なくやっている.....という可能性が高いな。
知られて困るのは容姿...?
なにか特殊な一族か何かか...?
そんな事を考えながらアジトへ向かっていると、ふと斜め後ろから視線を感じてAの方をチラッと見てみると、目が合った途端ばっと目を逸らし、マスクの上からでもわかるほど顔を真っ赤にしている。
その反応が女そのもので、
流石にこれは男装する気無さすぎるだろう、、と思い、軽く笑ってしまった。
すると、キッと睨んでいるつもりであろう上目遣いが飛んできた。可愛いな。
しばらく歩き、もうすぐアジトに着く。と言おうとした時だった
本人は無意識なのだろうが『かっこいい...』と
、とても小さな声で静かに呟いた声を俺は聞き逃さなかった。
当の本人を見てみると、目を少し細め、ふわふわと幸せそうな顔をしてちょこちょこと小股で歩いていた。
.............調子狂うな。
もはや自分でも男装してる事を忘れているんじゃないか...?
アジトに着いた時に、クロロの耳が少し赤かったのはここだけの秘密。
ラッキーアイテム
ベンズナイフ
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はなめちゃん。(プロフ) - みなさん» なんか想像するとシュールすぎるんですよねこれwwww 書いたのお前やんっていうおはなしなんですけどカツラが吹っ飛んでいくの想像するとどうも笑けてきちゃいます笑笑 (2020年11月23日 2時) (レス) id: 0e922d330f (このIDを非表示/違反報告)
みな - (名前)の体はカツラを置き去りにした…… wwww (2020年11月22日 13時) (レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
ものくろ。(プロフ) - しえるさん» すみません!私なりにキャラがブレないように気を付けてはいたのですが、、、どこかおかしい点がありましたでしょうか、、非常に申し訳ないのですが設定と違った性格が出ている話や場面を教えて頂けると本当に本当に助かります、、、貴重なご意見有難うございます!!! (2020年4月22日 2時) (レス) id: c3e977b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
しえる(プロフ) - コメント失礼します、内容すごく面白いんですけど、最初の設定で描いてた性格と全然違うのが気になります。最初の設定を作者さんのかいている子に合わせてみてはどうでしょう (2020年4月20日 5時) (レス) id: e4ef3344ea (このIDを非表示/違反報告)
ものくろ。(プロフ) - ななっしーさん» うわぁぁあ!!!!!めっっちゃ嬉しいですどうしよう!!!ギャグハーとか言っておきながらあんまり自信なかったのでモチベあがりまくりです超嬉しいです!!!!今続編作ってて更新が出来てないのですが、今日か明日辺りにはもうできてると思います!!!やる気出ました!!! (2020年3月25日 13時) (レス) id: c3e977b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はなめちゃん。 x他2人 | 作成日時:2019年8月13日 12時