第１６２話「脅迫」 ページ20
全員の視線が会長の元へと言った。
会長の表情は、いかにも"不満”と言った顔。
会長「……君らだけでやってくれる？そういうのは」
山田「け、けどさ。会長」
会長「なに」
凄みのある目付きで睨み付けられ、山田が黙った。
あの山田が黙った、会長は相当怒っている……気がする。
しかし、泉先生はその不機嫌な会長に退くことなく返した。
泉「あのな、会長」
会長「五月蠅い、黙れ」
泉「……すみません」
…………。
結論、会長は強かった。
さすがの天然コンビ(山田＆栞)もその光景を見て何も言えなく
なったようだ。
俺は勿論、最初から言えない。
自分が大事なんだ、多少時間が掛るかもしれないが会長が怒る
よりは命の方が優先したい。
俺の防衛本能が告げている。
「諦めろ」と……。
Ｃ「何故、嫌なんだ？」
Ｃが会長に尋ねた。
どうにもＣには会長が嫌がる理由が理解できないらしい。
Ｃは会長とはあまり喋らないしな……
知り合ったのも、このリゾート島に同行したからだし。
とりあえず、このままＣに任せるとしよう。
俺は、流れを見守る。
危なくなったら、逃げる。
会長「あの子のために自分の時間を割くのが嫌だから。
きっと、あの子だって俺がもし居なくなっても協力は
しないでしょ？」
栞「そ、そんなこと……！」
会長「協力するフリしてサボる、とかね。
俺はあの子がどうなろうと知ったことじゃない」
「勝手してなよ」と吐き捨てるように会長が言った。
……なんか、酷くないか会長。
A「会長」
泉「……A、止めとけ」
俺を制止するように泉先生が言うが、少しだけ苛ついた
会長に。
俺が一歩、会長に近づくと心臓を掴みとるような殺気に
気付いた。
会長、の？
いや、会長の表情を見たが会長も少しだけ驚いている様子だった。
会長では、ない。
じゃあ、誰の殺気だ。
泉「会長、いい加減しとけよ？」
！……泉先生、か。
後ろで泉先生を止めるＣの声が聞こえた。
Ｃ「おい、泉」
泉「協力するのか、しないのかどっちだ」
畳みかけるように会長に殺気をぶつけて尋ねる泉先生。
正直、選択肢は存在するが断ってはいけない雰囲気にも見える。
まさに、脅し。
会長「……Aと一緒ならいいよ」
泉「そうか、助かる」
泉先生が一瞬で殺気を仕舞った。
いや、というかなんで俺……？！
後ろの山田を見るとグッジョブと言いたげに親指を立てていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ツクヨ@織田作に癒され隊☆(プロフ) - あまぐり(天樂)さん» 会長が釣りしてるところをリアルに想像して部屋を転げ回ってましたww更新ふぁいとです!! (2015年4月14日 19時) (携帯から) (
レス) id: f41dbbcebd (このIDを非表示/違反報告)
あまぐり(天樂)(プロフ) - ツクヨ@織田作に癒され隊☆さん» ありがとうございますｗコンビいいですよね！本当会長可愛いです。(( 更新頑張ります。 (2015年4月14日 12時) (レス) id: 54bb5c37f6 (このIDを非表示/違反報告)
ツクヨ@織田作に癒され隊☆(プロフ) - 初めまして！です(OvO)会長と主人公くんのコンビが好きです！あと、泉と魁さんもなにげ好きなのです(笑) (2015年4月14日 8時) (携帯から) (レス) id: f41dbbcebd (このIDを非表示/違反報告)
あまぐり(天樂)(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます。更新サボってますけど、頑張ります。 (2015年3月21日 19時) (レス) id: 54bb5c37f6 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - やっとここまで読めました！オリジナルの小説初めてですが面白いですね！結構…いやかなり好きです！女子組可愛い……頑張ってくださいね！ (2015年3月20日 14時) (レス) id: 8850bc515f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あまぐり(天樂) | 作成日時：2015年2月28日 21時
