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★28話 間違った選択 ページ37

暫くして、姫が帰ってきてまた観光をした。
みんなが何やら話していたが姫が何かしないかとずっと警戒していたもので、殆ど聞いていなかった。



「へぇー。祇園って奥に入るとこんなに人気ないんだ」

と言い、周りをキョロキョロを見渡すカエデ。
すると、姫が、

「なんか、不気味だね・・・・・・」

確かに、不気味だ。
この辺りは、一見さんお断りの店が多いから、あまり人が来ない。
なるほど。だからここに行きたいと神崎さんは言ったのか。
暗殺には最適な場所。実に素晴らしい。

「流石神崎さん!!下調べ完璧だね!それじゃあここで決行にしようか」

そうカエデが言った。
神崎さんも説明していたのだろう。
そして、カエデの言葉に賛同しようとした時、不意に大人数の足音が聞こえてきた。

「マジ完璧だわ。こんなに拉致りやすいところ歩くなんてなァ」

後ろから声が聞こえ、振り返ると、其処には私達よりもずっと身長が高くて、ガタイのいい───高校生。

はっと周りを見渡すと、高校生達に囲まれていた。

すると、業が

「何、お兄さん等・・・・・・?観光が目的っぽくないんだけど?」

すると、高校生が

「男に用はねぇ。女達置いてさっさとおうちに帰んなァ」

と言った。
こいつら変態か!!というふと思った事は置いておいて、目先のことに集中する。

そしたら高校生達が迫って来る。

───どうする?
異能力を使うか?否。こんな場所で使えば、『椚ヶ丘中学校に異能持ちの奴が居る』と広められる。
そうすれば、暗殺もしにくくなるだろう。

どうしようかと迷っていると、いきなりガンッと言う鈍い音がした。
そちらを見ると、業が不良を電信柱にぶつけていた所だった。

「ねぇ渚くん、誰も見ていないのなら好きに暴れてもいいよね?」

そして、業は不良と闘い始めた。
あまりに急な事で驚いていたら、後ろから悲鳴が。神崎さんとカエデと姫だ。
慌てて駆け出そうとしたが時すでに遅し。
いつの間にやら後ろにいた不良に鈍器で殴られ、気を失った───



目が覚めると、埃っぽい倉庫のようなところ。
横を見ると、神崎さんとカエデと姫が不良と言い合っていた。
と言っても、カエデは、不良に首を絞められ何か言われていた。

どう、なっている──?

だが、事態などどうでもいい。あの時、異能を使えばよかったのだ。

私は、周りの音をシャットアウトして、大きく息を吸い、言った。

「異能力───鏡花水月」

★29話 護るため。周りの見えない優しさ優しさ→←○修学旅行



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無名(プロフ) - 十六夜月夜さん» 返信遅れてすみません。ご意見も交えながら構成を練っていこうと思います。ご意見ありがとうございます (2018年9月26日 22時) (レス) id: 727e26ce18 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - みかげさん» 返信遅れてすみません。ご指摘ありがとうございます。次の更新の時に修正しておきます。 (2018年9月26日 22時) (レス) id: 727e26ce18 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - わっち(元あんぱん)さん» 返信遅れてすみません。ありがとうございます。いい作品が作れるよう、頑張ります (2018年9月26日 22時) (レス) id: 727e26ce18 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - 律も味方に入れて欲しいです。彼女は録音とか出来そうだし...元々味方だったらすみません (2018年9月23日 11時) (レス) id: f9bc2076b3 (このIDを非表示/違反報告)
みかげ - 面白いんですけど、太宰さんは(私もですけど)芥川君のこと“芥川”じゃなくて“芥川君”って呼びますよ更新待ってます (2018年9月12日 19時) (レス) id: 9a6b1a518e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無名 ★k.sae☆ 月桜 雪夏(セツカ) | 作成日時:2016年10月12日 17時

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