【文スト】クール系少女は敦と同じ孤児院出身です！

29.〃 ページ29

貴方side

拙い!

ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ナオミちゃん!

ﾄﾞﾝｯ

ナ｢綺羅璃さん!?｣

ﾄﾞｻｯ

貴｢ーーｯ!あんたら…怪我は?｣

何とか谷崎の上に乗ることは避けた

パッと見大丈夫そうだが…中島は腰が抜けてるな…

谷｢綺羅璃さん?綺羅璃さん!

ど…ど､どうしよう…そうだ､止血帯!

敦くん!止血帯持ってない?

あ､あいや先ずは傷口を洗って…

あぁ違う!与謝野女医に見せなきゃ｣

貴｢うるせぇ…

取り敢えず…谷崎とナオミ…ちゃんは、探偵社に行って太宰さんを…

呼んでこい…俺が此処を食い止める…｣

ふらふらするがまだ戦える!

ナ｢なっ何を言って!｣

貴｢家族を…こんな姿にしたいの、か!?お前の異能力で逃げられる､だろ…｣

谷｢〜〜ｯ!分かった!待ってて!｣

良い判断だ

ナ｢兄様!?｣

樋｢行かせない!｣

谷｢異能力───

───細雪!｣

樋｢ﾊｯ…この季節に雪?!｣

貴｢此奴の異能力は､雪の降った空間､をスクリーンに変える｡

あんたに付いて､くる前に聞いておいた…もう此処には…居ない!｣

樋｢ｸｯ…2人逃がしたか…だが、怪我を負っている貴様に何が出来る!｣

ﾊﾞﾝｯ

貴｢少なくとも助人(スケット)が来るまで時間は稼げる!｣

ｶﾗﾝ

樋｢銃弾が!｣

貴｢俺の異能力は自分勝手で役に立たない能力だが､こうゆう時は役に立つんだよ!｣

樋(いつの間に後ろに!?)

貴｢せめて､気絶してもらいたいな!｣

樋(拙い!)

貰った!

ｺﾞﾎｯ ﾄﾞｽｯ

は?

ﾊﾞﾀﾝｯ

芥｢ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…死を惧れよ｡

殺しを惧れよ｡

死を望む者は等しく死に､望まるるが故に…

お初にお目にかかる僕(やつがれ)は芥川｡

そこな小娘と同じポートマフィアの狗…ｺﾞﾎｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ｣

樋｢芥川先輩!此処は私1人でも｣

ﾊﾞｼﾝｯ

芥｢人虎は生け捕りとの命のはず!

片端から撃ち殺してどうする!この役立たずめ

下がっていろ!｣

樋｢すみません…｣

敦｢人虎は生け捕り?あんた達は1体…｣

芥｢元より僕の目的は貴様1人なのだ､人虎｡

そこに転がるお仲間は､言わば貴様の巻き添え｣

敦｢ﾊｯ…僕のせいで皆が?｣

芥｢然り。それが貴様の業だ､人虎｡

貴様は生きているだけで周囲の人間を損なう｣

敦｢ｯ!｣

何言ってんだよ

貴｢んな訳､無ェだろ…｣

芥｢!…ほう､まだ動けたのか｣

貴｢中島が居たから､俺でも､一緒に居てくれる奴が居るって分かったし寂しく無かった!

人にそうおもわれるだけでも充分生きる価値がある!｣

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