少女と舞賀家のバカだけどハッピーな日常その３

８９話＊か、彼女だと！?その４ ページ13

「五郎くん、もうはっきりと言っちゃいますね」


Aと五郎が作ったクッキーを皆で食べていると、

四郎は突然五郎に向かってそう言った。








「五郎くんは今彼女がいるんですか！?」









.









.


「え?いないけど」




五郎のその発言に

「嘘を言うんじゃありません！！」

「え?え?」

「知ってるんですからね！五郎くんが今日女の子と出かけてたの」

「そうだけど…なんで知ってるの?」

「…２人で後をつけたから」

「Aちゃんまで?」

「だって…面白そうだったから…」

「あのねぇ…」

「彼女って何！?」

「五郎彼女いたの?」

「おー、今度連れてこい」

何も知らなかった兄３人


「五郎！相手はそんな人?どのくらい付き合ってるの?

　どんなキッカケで付き合い始めた?

　お兄ちゃんに会わせなさい」


「ブラコン二郎さんはほっといて、どういうことか説明お願いしますよ?」

「ハァ…あの女の子は、好きな奴がいて、そいつがもうすぐ誕生日だから

　プレゼントにそいつが好きな手作りお菓子を上げたいけど…

　本を見ながら作っても上手くできるかわかんないから、

　俺に相談しに来たの、それで、アドバイスとか、初心者に良い本とか探しに行ったり」

「…じゃあ、私を捨てないんだね！」

「え?なんのこと?」

「その話本当ですか?」

「本当だよ。てか、そうやって四郎がうるさいし、

　四郎に面倒がかかるから彼女作る暇ないよ」


「…だって」

「まぁ、信じてあげないこともないですけど?」

「…めんどくさ」

「うるさいですね」








こうして五郎彼女疑惑騒動が終わったが…









ザワザワと群がる生徒

生徒が群がっているのは校内新聞


その内容は…








【スクープ！熱愛！舞賀家四男と雪女】

写真には以前中庭にいる五郎と女子生徒を２人でこっそり見たときだろう。

あのとき２人はあんまり考えていなかったが、

かなり顔が近い。







「「…………lllll」」

真っ青で無表情なAと四郎は


ただただその記事を見ていた。1

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