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78話*裏切り ページ2

(…やってしまった…)

お風呂に顔を半分沈め、ブクブクを言わせる

(…確かに四郎くんのいうとおりだな…

 いくら私が舞賀家と仲が良いからってずうずうしかったな…)



『貴方だまされてるんじゃないですか?』


Aは首を振る


(そんなはずない…ゆうきちゃんが…そんな…)









雨の中Aは傘をさして考え事をしながら登校する。

(なんて言って断ろう…)

Aは教室に入った。

「おはよう」

ゆうきがすぐに声をかける

「…おはよう」

Aは勇気を振り絞ってあの事を口に出した。

「…修学旅行のお風呂で舞賀家に遊びに行っていいかって話になったでしょ?」

「うん」

「…あれ、ダメだった…」

「そうなんだ…。そりゃそうだよね!いきなり仲良くない私が行ってもね…」

「…本当にごめん…」









下校時間、雨はすっかりとあがっていた。

(…今日は四郎くんの好物のハンバーグ作って…謝って…)

本日夕飯当番がAのため、早めに学校を出る。

「…あ、傘忘れちゃった…」

Aは傘を取りに教室に戻った。

校舎内はグラウンドから聞こえる運動部の声、文化部の声が響く。

教室に近づき、入ろうとしたがやめた…

なぜなら…









「あいつ全然使えなかった」









ゆうきのこの言葉が聞こえたから…


「あーあ、折角楽しみにしてたのに」

「あの子を上手く利用したら二郎先輩とお近づきになれると思ったのに」

「舞賀兄弟達も仲の良いあの子が頼んだらいけると思ったんだど…」

「とか言って…本当はOK出てたんだけど雪女が一人占めしたがために…」

「うわー!性格悪ぅ!!」

教室中に笑い声が響く

「皆やめなよー」

「お?勇気仲良くしてたから情が移っちゃった?」









「なわけないじゃん。あんな冴えない地味女

 あんな奴と友達なんて思われたくないし」









カタッ

ゆうき達は音がしたほうを見ると、Aが傘を取っていた。

「Aちゃん…?いつからいたの…?」

「……………」

Aはくるっとゆうき達のほうを向いた。

「…冴えない地味女と友達ごっこしてくれて…ありがとうございました」









それだけを言うとAは教室を飛び出した。

79話*分かりにくい優しさ→←77話*おみやげ



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(プロフ) - 智桜さん» ありがとうございます。頑張ります。 (2014年4月13日 22時) (レス) id: d6478b06fc (このIDを非表示/違反報告)
智桜(プロフ) - 鈴さん» いえいえ(ノ´∀`*)急かしてる訳では…(笑)鈴さんのペースで大丈夫です♪ (2014年4月13日 22時) (レス) id: bcd919534d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 智桜さん» コメントありがとうございます。そろそろ更新しないとですよね。 (2014年4月13日 22時) (レス) id: d6478b06fc (このIDを非表示/違反報告)
智桜(プロフ) - 鈴さんはじめまして(*´ω`*)舞賀家いいですね♪すごく和むしドキドキしちゃいます(笑)更新、応援してますね♪ (2014年4月13日 22時) (レス) id: bcd919534d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 山田さん» 友達の件とコメント本当にありがとうございます!嬉しくて嬉しくて… (2014年2月17日 22時) (レス) id: d6478b06fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2013年12月4日 20時

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