エースのガールフレンドだと思っていたら本当はそうじゃなかった子の話 (ページ7)

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＃７ページ7

エースside

「え、今日A来ないんですか。」
昼から様子がややおかしかった彼は部活も休むらしい。
「ああ、体調が悪いとか言っていたな。」
「クマノミちゃん休みなのぉ？うけんね」
フロイド先輩の言葉に心のなかでウケねぇよと毒づく。
「クマノミちゃん弱っちいもんねぇ〜」
「」

エース・トラッポラは唐突に昼のときの彼の様子を思い出す。

青白く血の気が引いた顔。
無理しているのがバレバレの引きつった笑み。
いつも以上に力の入っていなかった体。

「すんません、今日、俺も休みます。」
「は、お前全然元気そうじゃ」
「あはぁ、カニちゃんが休むなんて珍しいねぇ？」
「A、心配なんで」
「…そういうことか、なら早く行ったほうがいい。」
「…あざす」
ほぼ部長と言ってもいいジャミルの許可を聞くやいなやエースは体育館を飛び出す。

「えー？カニちゃんも休むのぉ？だる…」
「…はぁ…やっぱりフロイドのやる気がなくなるか。今日の部活は軽めにするしかないな。」

ジャミルは部活前なのに胃薬を飲みたくなった。