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「母っ、おはよ!」
「おはようA」
母は、うるさくするわたしとうってかわって、まったり洗い物。
この無鉄砲さというか、だいぶ不器用なところは父似。
まあ、父と母が離婚しちゃって、最近は会ってないんやけど。
「あれ?那伊留は?」
「忘れ物したみたいやで」
「へー珍しい」
白米とお味噌汁、おかずが並んでいる。
椅子に座って、頂きますをしてお味噌汁をすすれば、喉に染み渡る。
くふ。うま。
「Aも珍しく今日はかわええ髪の毛しとるね」
「あ、これ? 那伊留がしてくれてん」
「器用やね」
「別にちゃうやろ」
そうして箸を使ってご飯を口に運ぶ。
甘い香りが口中に広まって、そこはもう天国といっていいほど。
「認めてあげや」
「やってただ女子力高いだけやもん」
「Aより?」
「……知らん」
「でも那伊留くん、ほんま好青年やわー」
「何が」
モグモグと母と会話をしながら咀嚼する。
もう時間は危ないけど。ま、いっか。
「やって毎日、Aのこと起こしにきてくれるんやで?」
ええわぁそんな幼なじみ欲しかったわぁ。なんてぼやくから、ちょっと嬉しくなって、まあね。ってやけに自慢気に言う。
「母も起こしてほしい!」
「はっ?それはないやろ!やめ!無理やから!」
「ふふ。大丈夫やて、Aのもんは取らんから」
危うく溢しそうになったお味噌汁をもう一度飲む。
「わたしのもんちゃうけどな……」
それでも母はニコニコしてた。
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順位ありがとうございます(^^)
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えいみ(プロフ) - 涙花。さん» 待ちます待ちます!!! (2017年7月9日 15時) (レス) id: 98fff2d12b (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - えいみさん» fin.にしていますが実はまだまだ書くつもりですのでお待ち頂ければありがたいです、! (2017年7月9日 0時) (レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
えいみ(プロフ) - 終わっちゃったー!!!ビックリしました! (2017年7月8日 8時) (レス) id: 98fff2d12b (このIDを非表示/違反報告)
えいみ(プロフ) - 涙花。さん» いえいえ、これからも頑張ってください! (2017年7月6日 20時) (レス) id: 98fff2d12b (このIDを非表示/違反報告)
涙花。 - えいみさん» レス共に更新、遅くなり誠に申し訳ありません。素敵なコメントありがとうございます(^^) きゅんとなる純粋なお話にすることが第一目標でしたのでそういっていただけ嬉しい限りです。 (2017年7月4日 22時) (レス) id: 3f199a5903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涙花。 | 作成日時:2017年3月10日 7時