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私とまふ ページ7

Aside



『手に持ったキラリと光る物を手首に当て、勢いよく滑らせました___。』



そっと手に取ったのは題名のない不思議な本。


でも、知っていた。私には一人の兄がいた。兄さんはいつも“それ”をやっていた。一度だけ、やってしまったことがある。


それは痛みの裏に痛みを越すほどの快感が表れる。兄さんは苦しみから逃れるためにやっていた。私は兄さんに止められたのを鮮明に覚えている。


忘れようと頭を振ったそのとき、ベランダに“それ”をやろうとしているまふの姿。


『だめ』私の脳がすぐにそう言った。その前には走り出していた。そしてまふの手首に当たる寸前のカッターをまふを守るかのように自分の手首に当てさせた。



『まふ っ … ! …っ…』



久しぶりの快感に、身を震わせた。横目に驚いたまふの顔と後ろから聞こえるたくさんの足跡が私を現実へと戻してくれた。



ま「Aちゃん!?なに、やって…!!」


『まふ、かして。』


そ「A!!それっ…」


る「Aちゃん…?嘘やろ…?」


志「A!!それはなせや!!あぶねぇだろーが!!」



みんなが驚くのも無理はない。私がまふのカッターを奪い取り、自分の手首にもう一度当てたのだ。


一度走ってしまった快感はたまらないくらい求めてしまう。現実になんて簡単には戻れない。



ま「そ、らるさ…!!これはちがっ…!!」


『まふ!!黙って!』


ま「なんで…邪魔するの!?邪魔すんな!!!」


う「まふ!落ち着け!!」


『っ、いたっ…!!まふのばか!!私も我慢してるの!!』


ま「ふざけないで!!何がわかるの!?」



まふとの言い合い。周りはわかってなくて、ただ、止めるだけ。



『ニタモノドオシ…フフッ___。』



懐かしい声。誰かなんてわかんない。かなり大人のこえ。知ってる人…?

落ち着き→←作者から…*(何度もすいません)



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- 頑張ってください! (2020年6月11日 21時) (レス) id: d1b64e1eb9 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - この小説凄い面白くて何回も読み返してます!笑更新頑張って下さい!応援してます! (2020年2月15日 1時) (レス) id: bbc4110774 (このIDを非表示/違反報告)
恋花レンカ - すとぷりすなーなので嬉しいです!私も中学生なのですが学校で辛いことがあったため学校を休んだりします。ですがなのさんほどではないと思いますが本当に辛くて今でもたまに引きずってしまうことがあるのでなのさんは前に進んでいて凄いと思います。長文失礼しました。 (2019年12月18日 10時) (レス) id: 1d9528a5e6 (このIDを非表示/違反報告)
千春 - 夢主ちゃんがこれからどうなるのか、気になります。更新頑張ってください、楽しみにしています。 (2019年12月13日 16時) (レス) id: c6d92e4cb3 (このIDを非表示/違反報告)
のの - 面白かったです。続きが気になります。更新楽しみにしています (2019年12月3日 22時) (レス) id: ee4a1ee787 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なの | 作成日時:2018年8月17日 14時

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