歌い手達が拾った幼女はちょー可愛がられています…*

もしもの世界 ページ13

まふまふside



もしも、の話。


もしも、Aちゃんが成長したら


この先、どうするのだろうか。


今まで通り、笑ってくれるだろうか。


学校に行く、なんて他と比べられて


悲しむだけじゃないのか。


僕は心配でたまらないだけなのに…


今、目の前のAちゃんはいろんな色のランドセルを背負って


笑っているし、僕も笑いかける。


やっぱり、勝てないよ。



『わぁ！これもいい！！』


天「やっぱり赤でしょ！」


『んー…』


そ「青がいいよ。」


る「えー…黒とかにしよーや！」


歌「黒はないんじゃないかな。」


『んと…』


う「緑！」


志「紫！」


坂「赤！！」


セ「黄色…はないんやろうなぁ。残念やわぁ。」


『んん…』


ま「ね、本当に学校行くの？」



その瞬間、みんながこっちを見る。


そらるさんが「まふ、どうした？」なんて聞いてくる。


でも、もしも学校で傷ついたら、後悔するだけ。


本当に心配なんだ、ただそれだけ。


僕はこういう事に関して意外と鋭い。


やっぱり止めようよ、なんて言う勇気はない。



もしも、この時止めていたら、


あんなことにはならなかったのかな。




学校が結構遠くにあり、通り道には事故物件や、廃墟、古めの神社。


まるで、



＿＿＿来るな＿＿＿



そう、言っているように感じた。

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