歌い手達は幼女を拾ったようです

涙 ページ16

まふまふside


そらるさんだって、わかってるはずなんだ。


それでも、やっぱり後悔があるのだろう。



そ「ごめんなっ…」


ま「そらるさん…」


う「っ…ごめん…」


さ「うらさん…」



そらるさんは泣いている。


うらたさんは涙目だが、泣いていない。



そらるさんや、うらたさんだけじゃない。



みんなが思い詰めた顔をしている。


守ってあげられたら、こうはならなかったのかな。


なんて、考えてしまう。


すると






『んぅ…』



Aちゃんが起きた。



ま「あ、Aちゃん。おはよう。」



僕は暗い雰囲気を明るくしようとわざと明るい声色で言った。



でも、Aちゃんは



『あ、の…そらるしゃん…さっきは、ごめん、なさい…』



そう言った。



みんなが目を見開いている。


僕も、びっくりしている。




そ「なんで、Aがっ…」


『わかんない、けど、そらるしゃんやうらたんに、泣いてほしくないっ…』


う「Aっ…ごめんっ…」


天「ごめんねっ…」


さ「ごめんっ…」


ま「今度はっ、守るからっ…」



Aちゃんの言葉に


全員が泣き出した。



でも、その涙は

　
　
後悔でも、悲しみでも、怒りでもなく、




一粒、一粒が綺麗な涙だったことを



僕は忘れない。




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小説となの共々
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