笑顔の裏 ページ35
まふまふside
一瞬、時が止まったかのようになった。
父「でも、Aは…君らといたほうが幸せだと思うんだ。」
そう言って、寂しげに、でも優しく微笑んでくれたAちゃんのお父さん。
その言葉に耳を疑った。
そ「本当、ですか…?」
う「Aは、お父さんといたほうが、幸せだと…思いますっ…」
父「本当だ。うらたくん、泣かないでくれ。」
ま「で、でもっ…なんで…」
父「…Aが変わったからだよ。昔のAは全てに怯えていて笑顔が消えてしまったんだ。でも、君らがAの笑顔をとり戻してくれたんだ。ここまで言えば、わかるだろう…?」
さ「っ…でもっ…」
気づいたらみんな泣いていた。
お父さんもびっくりしている。
父「本当は…本当はすごく悔しいし、離したくない。」
る「ならっ…一緒にいるべきやと思います…っ…」
父「聞いてくれ。…でも、な。さっきの話なんだが、笑顔が消えてしまったのではなくて、奪ってしまったんだろう。そう思うにつれ悲しくなってくるんだ。」
天「っ…」
父「頼む。Aは俺と居ても母親を思いだし、苦しむだけだと思うんだ。」
そ「…任せて、ください。」
お父さんの話が終わると少し躊躇いながらもそらるさんが言った。
父「っ…ありがとう。」
そ「絶対にAの笑顔を守ります。」
父「ははっ、頼んだぞ。A、おいで。」
『んー！！なぁに?』
父「A、これでさよならだ。」
『また、遊びに来てもいい…？』
父「…！あぁ、もちろんだ。」
『やったぁ…！また、ねっ…』
父「泣かないでくれ。Aは笑顔が一番だ」
そ「また、来ような。」
『うんっ…！！』
Aは“うん”と頷くと同時に涙を流した。
その意味は僕らも知らない。
でも、そらるさんだけは知っているようだった。
緊張が解け、笑いあって、帰ろうとなった。
“また来てな。”そう微笑んでくれた。
でも
僕は見逃さなかった。
優しく微笑む裏で
お父さんが悔しそうに
唇を噛み締めていたことを。
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瑠歌(プロフ) - えまって、トイレットペーパーかわいそうｗｗお金ｗｗｗｗ (2022年9月1日 15時) (
レス) @page50 id: 2a2ca5b148 (このIDを非表示/違反報告)
歌い手の信者 - ごちそうさまでした･･･････。一言いいですか？なのさん、神過ぎます！ (2020年6月6日 5時) (レス) id: cff600fdbd (このIDを非表示/違反報告)
- 面白かったです！ (2020年4月10日 17時) (レス) id: 18e720f77c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 千春さん» 了解です!!リクエストありがとうございます!! (2019年12月8日 17時) (レス) id: 2bdc6ab8ba (このIDを非表示/違反報告)
千春 - お願いがあります。96猫も続編に入れてください。お願いします。 (2019年12月8日 16時) (レス) id: c6d92e4cb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2018年4月23日 20時
