83- ページ4
そのあと、銀ちゃんは私をぎゅっと抱きしめた
やはり体格差は歴然で銀ちゃんにすっぽり入ってしまう
「銀ちゃん…くすぐったいよ」
銀ちゃんが首筋に顔を埋めるものだから、くるくるの髪がくすぐったかった
「…その、銀ちゃんっての……2人のときは銀時にしろよな……ニコチンコに負けたみたいで悔しいんだよ」
銀ちゃんが素直に私にお願いするものだから驚いてしまう
「銀時…」
いい慣れない呼び方に違和感を覚えたが、銀ちゃんは嬉しそうだ
「…はぁ、…早く戻ってくんだぞ…」
日が沈みそうになっていることに気づくと
銀ちゃんは私から離れて、いつものスクーターにのりながらそう言った
「うん…じゃあね銀時!」
私は元気に笑って見せた
銀ちゃんも私に笑顔を返してくれた
手を振りながら帰っていく背中が小さくなるまで目でおった後、すぐに屯所に入る
「旦那の前じゃ大層大人しいこった……妬かせてくれんじゃねぇか」
総悟が入口のすぐ角の柱から顔を出す
顔には悪魔のような笑みが浮かんでいた
私はそのまま総悟の部屋までお姫様抱っこで連行された
「軽すぎねぇか…ちゃんと食ってやす?」
戯言をいっている隙に逃げようとするも、全く離してくれない総悟
「…はなしてよっ……まだ仕事が」
私が総悟の腕の中で暴れながらはなす
「仕事って…土方の野郎のとこには行かせやせんから………誰のモンか理解してないてめぇには躾が必要みたいでさァ」
このドS男…
捕らえた獲物は逃がさないタイプらしい
私は諦めて、総悟の部屋まで運ばれる
私を抱えらたまま座り出した総悟は、私を寝かせ、その上に覆いかぶさった
私の腕は総悟の片手によって封じ込められた
「さっきから気になってたんだけど…この隊服野郎の匂いがしてムカつくんでィ」
そういって片手で器用にボタンを外していく総悟
「ちょっ…総悟……」
総悟は私の肌が露わになりつつあると、そこに優しく唇をつけた
キスマークをつける訳でもないのに、ただキスをされるのはくすぐったい
「…っ…総悟…っ。怒ってるの?」
私は先程の総悟の言葉を思い出しはなしをする
たしかに歳の近い総悟には反抗しがちだ。
さすがに後輩の私にカチンときたのだろうか、
「…ごめんなさいっていってみろィ」
総悟はゲスな顔で私を見下ろした
完全に主導権は総悟の手の内だった
366人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そらね - 続き気になります!更新おねがいします!!! (2021年5月1日 8時) (レス) id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます! (2020年6月10日 17時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
hinahina - ありがとう(●^o^●)更新がんばって!!応援してるよ(^^♪ (2020年6月4日 20時) (レス) id: 73469b3ea9 (このIDを非表示/違反報告)
エト(プロフ) - hinahinaさん» 大歓迎です!!タメでいこう(>_<) (2020年6月3日 23時) (レス) id: 84b1407f64 (このIDを非表示/違反報告)
hinahina - エトさん» そうなんですね(*^_^*) あの、、タメ口でもいいでしょうか? (2020年6月1日 23時) (レス) id: 73469b3ea9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エト | 作成日時:2020年5月23日 21時