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息が切れる中、走る
転けそうにもなったが家族が守られるならいい


『…!アキ、!お願い、家に入れて!』

「どうした!?いいけど!」

まだ11歳の幼馴染み、アレキ・フォワードの家に駆け込んだ

今は自分を馬鹿にしてた奴らに復讐をしている


『あの、聞いてほしいんだけど、―――』

「ユウネ、大丈夫なん!?家族は白国に急に連れて行かれたから、言葉を滑らすかもだぞ!?」

『…大丈夫、手紙は置いたし。アキは最近大丈夫?疲れてない?』

「それより、家族の心配は…!」

私はアキの顔に手を添えた

今の私は、泣いているのかもしれない

小さい頃からずっと泣き虫で。非力で。守れなくて。


『…アキ、大丈夫。』

「…分かった」

アキの母親には嘘の事情を話して入れてもらった

白国に手紙を出すのも難しい、電話も無理

アキの部屋で夜、布団にくるまり毎夜こっそり起きていた

みんなには、ぐっすり寝ていると言ったけれど

次の年にはアキが家から出ていった。まだ辛かったのだろうか。

その次の年のアキからの手紙には一般兵になったなどの内容の手紙、生活内容

どんどん届いて来た。それ全てに私は送り返した

アキが家を出た直後に、男装したことは言わずに


『もう10歳ですか。自分もあの時から2年経ちましたね。アキは元気でしょうか…3歳年上でもあの人は…』

なんて毎日自分は大丈夫だと自分に嘘をついていた

嘘だらけで色々解んなくなった自分は、散歩に行くことが増えた。アキの手紙には書いてないが。


『…悪って…嘘を付く人…ですか。』

『でも、大丈夫でしょう。家族が、生きてるとわかれば…絶対に生きてるから』

自分は、外へ出歩いた。本当なら白国に生きたいのだけれど

そんな言葉をぐっと喉で抑え込み、歩いた

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×(プロフ) - 愛宮リリーさん» 見てます〜!!今から修正いたします!大丈夫ですよ〜、! (2022年10月30日 13時) (レス) id: 813c95357c (このIDを非表示/違反報告)
愛宮リリー(プロフ) - すみません失礼します!ユキ・レインスターの親の愛宮リリーです!得意武器や設定等変えました。ご確認ください (2022年10月30日 13時) (レス) id: 234445217d (このIDを非表示/違反報告)
レアウネ - 大丈夫ですよ!! (2022年9月29日 17時) (レス) id: 93cdbd11f7 (このIDを非表示/違反報告)
あいと(プロフ) - レアウネさん» 間違えてしまって申し訳ないです…! (2022年9月29日 8時) (レス) id: 813c95357c (このIDを非表示/違反報告)
あいと(プロフ) - レアウネさん» おけです!直しますね〜! (2022年9月29日 7時) (レス) id: 813c95357c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:× | 作者ホームページ:ないです  
作成日時:2022年9月11日 6時

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