183…が ページ26
「頑張ったよ、くにひろんは」
そう言った夕日。
夕日に、何がわかるっていうんだ。
「わかるよ。あっちの夕日の事は、誰よりも知ってる」
だって私なんだから、と夕日。
ぼくは、涙でぐしゃぐしゃになった手紙に気がついた。
―遺言。
ゆっくりと、それを開いた。
・
・
『国広君、私は死にます。
なのでこれは遺言ということになりますが、これはただのメッセージです。
重くとらえる必要はありません。
私が死のうと思った理由ですが、国広君が気にすることではありません。
私が、私から逃げたかっただけなんです。
本当は、君のせいだと言って困らせてやってもいいのですが、
最期まで意地悪するのは気が引けました。
なので、国広君を解放しようと思います。
私の事、忘れてもいいんですよ。むしろ忘れてください。
だって私、
国 広 君 が 大 嫌 い で す か ら 。
…夕日』
・
・
そんな最期のメッセージを読んで、ぼくは何も言えなかった。
色々な感情が渦巻いて、混乱していた。
言いたいことは、たくさんあるけれど、もう何を言っても伝わらない。
…もし１つだけ伝わるなら。
「ぼくは大好きだよ、ばーか」
ぼくは再び涙を流した。
ぼくは男なのにね。
この涙、止まることを知らないの…かな。
まるで、水道の、蛇口みたい…だよ。
そんなぼくを、3人は―優しく見守っていてくれた。
ラッキーアイテム
革ベルト
一言。
「諦めるなんて、無理そうだ」
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そらる - こんなとこで、言うべきじゃないって分かってます。でも、この話を読んだらどんどうしても言いたくなりました。許してください♪←サイテーやんなぁw 「亘、好き。ごめん、大好き。」 (2016年12月23日 1時) (
レス) id: f1a0f3d95d (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 最初から最後まで見ました!!すんごく面白いです！嘘月さんみたいになりたいです！ (2013年12月29日 2時) (レス) id: 3377c9a737 (このIDを非表示/違反報告)
リコル(プロフ) - このお話おもしろかった♪ コラボってもいいくらい！メル友も欲しいくらいだねー(笑) (2012年12月13日 21時) (レス) id: 0e47d995c5 (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - 来たよ〜ε=ヾ(*~▽~)ノ (2012年10月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 278b15514b (このIDを非表示/違反報告)
kasisu - この小説。世界で1番大好きです。この話、続くといぃな@(・●・)@神小説、作ってくれてぁりがとぉござぃました( ´ ▽ ` )ﾉ他の作品も全部見ますね。これから、三次元の人を好きになれる気がします。この世の人間を見つめ直します。 (2012年7月20日 0時) (レス) id: e6946c8c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月火。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/usotsuki/
作成日時：2012年4月24日 18時
