ハッピーエンド２ (ページ8)

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桐山side

仕事終わって家で一息ついたくらいに

しげから突然電話がかかってきた。

重岡『あ、もしもし照史？』

桐山「おう。どうした」

重岡『あんな、淳太のことやねんけど…』

そうや、今日は2人でラジオの収録やって言ってた日か。

電話してくるなんて珍しいから少し構えたけど、

どうやら淳太くんがだいぶお疲れで様子が変やったと。

桐山「そんなん俺らやってそうやろ。しげもドラマの撮影で忙しくなるといつもグッタリしてんで？」

俺は淳太くんと1週間に1度は必ず顔を合わせるし、

確かにこの前も少し疲れたような表情は見せていた。

やけど仕事に支障が出るようなことは当然なかったし、

しげにその旨を伝えるとちゃうちゃう！と

電話越しでも伝わるくらい大きくかぶりを振る。

実際に淳太くんの様子を見たわけじゃないけど

しげのこの妙に必死な様子も気になって

明日会うとき気にかけとこう、と心に決めた。

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神山「なぁ、淳太遅ない？」

そんな神ちゃんの声に、ソファで船を漕いでたしげが

バッと勢いよく顔を上げてこちらを見る。

今日は久々にメンバー揃っての収録やってんけど。

待てど暮らせど淳太くんが来おへん。

ドラマの撮影が昨日と入れ替えになって

今日はこの収録だけになったってマネージャーさんも言うとるから

家にはおるはずやし、寝坊するような時間帯でもない。

なんとなく嫌な予感を感じつつも

俺と濵ちゃんとマネージャーで何度も電話をかけ続けていると、

10分くらいでようやく電話が繋がった。

桐山「もしもし？！淳太くん？！」

中間『……』

重岡「ちょ、貸して！…淳太今どこ？！今日収録やで！マネージャーもスタッフさんもみんな心配しとるよ！……淳太？」

中間『…あ、え』

重岡「……淳太、どうした？今どこおる？」

繋がった…はいいけど、

突然割り込んできたしげがいくら何を言っても

まともな返事が返ってこなくてみんなで顔を見合わせる。

＿＿＿＿今日の淳太、なんか変やって…

突然昨日のしげの電話がフラッシュバックして、

もしかしたら、俺が思っていたよりヤバいんかもしれへん。

桐山「淳太くん、いまからみんなでおうち行くよ？ええね？」

これじゃ収録はできひんから頭下げて延期にしてもらって、

みんなで淳太くんの家に行くことになった。

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